中小企業診断士

営業とは何か?メンタルを変えるだけで世界が変わる

おはようございます。渋屋です。
久しぶりの「診断士のタマゴ」(マインド編)です。

士業の方とお話しをしていると、「営業」に対する印象が、人によって大きく異なることを感じます。
ある人は、「営業は芸術だ」と尊敬の念を持っている一方、
別の人は、「えっ!営業?私がやるんですか?」と。

後者の人にとって、営業とは見下す存在であり、
「先生」と呼ばれるような自分がやるべきものではない。とでも言いたげです。
私は、このような考えは非常にもったいないと思っています。

 

「営業=お願いする仕事」ではない

営業を見下している人には、「営業=お願いする仕事」のように映っているようです。
お客様にお願いをして、頭を下げて、何かを買ってもらう。
なぜ、「先生」と呼ばれる私が、お客に頭を下げ、媚びなければならんのか?と。

ただ、残念ながら、「営業=お願いする仕事」というのは、
かなり偏っているのではないか、と思います。

私の師、『平成進化論』の鮒谷さんは、「売らずに売る」ことを、たびたびメルマガで述べています。

 

この本でも「売らないセールス」という表現があり、
それは、購入行為に関与せず、人を説得し、影響を与え、納得させることだと書かれています。

 

営業はビジネスの根幹

このブログでも何度か書いてきていますが、中小企業の倒産理由の大部分は「販売不振」です。(中小企業白書より)
そう考えると、マーケティングと営業が、企業生存のためには、非常に重要であることがわかります。

それに何か(モノやサービス)を売るというのは、ビジネスの基本活動です。
そう考えると、それを見下すものとして捉えるのは、あまりにも短絡的なように思えます。

実は、私もITエンジニアだった頃、営業という職種を少し見下していたのかもしれません。
これだけシステムが複雑になってくると、営業1人ではお客様に提案ができません。
実際、提案の内容を取りまとめて、お客様とコミュニケーションするのはエンジニアだったのです。

なので、営業の存在価値に疑問を抱いていた時期がありました。
しかしエンジニアを卒業して、全社の営業プロセスが見える部署に異動してみると、
エンジニアの私には見えていなかった、営業の苦労が数多く見えてきたのでした。

その苦労を知った後で、結果を残している営業さんへの尊敬の念が強くなったのは、
言うまでもありません。

 

営業が芸術に見えるとき

その後、営業という活動が、非常に洗練されたものであり、
芸術であるかのように感じることが度々ありました。
鮒谷さんの「売らずに売る」は、正に芸術です。

芸術に至るまでの間に、何度も何度も小さな変更・改善を加えてきているはずで、
それは外から知ることはできません。
つまり、簡単に他社が真似できるようなシロモノではなく、巨大な参入障壁として機能しています。

このような芸術性すら感じられる営業。
ビジネスの根幹である営業。

こんな大事な営業を、経営コンサルタントである診断士が軽視してはいけませんね。
もし、営業に対する嫌悪感を感じているようなことがありましたら、
まずは営業に対する見方を変えてみてはいかがでしょうか?
きっと、泥臭さだけでなく、洗練された美しさも感じるでしょう。

その世界を感じ取ったとき、あなたのビジネスも変わっていくのではないでしょうか。

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過去の「診断士のタマゴ」シリーズはこちらです。

マインド編

戦略編

実践編

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【編集後記】

今日は寒いですね。
こんな日に限って、早朝からミーティングです。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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