こんにちは、渋屋です。
何回かに分けて、クラウドを利用するときの問題点・注意点を書いてきました。
第1回:クラウドが抱える問題点
第2回:クラウドの情報セキュリティリスク
第4回:クラウドはどこにある?
今日はその5回目ですが、ここでいったん結論を出したいと思います。
クラウドに置けないシステムは無い!と仮定してみる
私は今の世の流れを見ていると、「どのシステムがクラウドに置けるのか?」ではなくて、「どのシステムがクラウドに置けないのか?」を考えた方が建設的だと感じています。
標準はクラウドに置く。特殊な理由があるものはオンプレミスに。
さらに言えば、「クラウドに置けないシステムは無いはずだ!」と仮定してから検討した方が、良い結論に至るように感じています。
クラウドで成長してきたサービスを見ると、そのように考えた方がスムーズだからです。
SalesForceはCRM(顧客管理システム)で成長してきました。つまり、競争上、非常に重要なデータと考えられている顧客データが、クラウドの黎明期から早々にクラウド側で管理されることになったのです。このサービス(SaaS)は、大企業でもかなり利用されています。
また、会計系のクラウドも中小企業を中心に広まってきました。
顧客情報・会計情報がクラウド上に展開できるのであれば、営業秘密として守るべきデータを含め、大半のシステムがクラウド上に展開できると感じます。
これまでに書いてきたクラウドの注意点、それに加えて、データの重要性や業務プロセスに組み込まれた自社の優位性を考慮した上で、オンプレミス活用の可能性を探ってみるのが良いと感じています。
未来の企業システムのカタチ
今日の大企業、中堅企業にはオンプレミスで動いているシステムが数多く存在しています。
小規模企業やフリーランスは、自分でシステムを保有せず、サービスを利用しているケースが大半でしょう。
その一方で、これから起業される会社、その後成長していく会社のシステムを想像してみると、ほぼ全てのシステムがクラウド上で動くのではないでしょうか。
今から会社を興す人が、わざわざサーバを調達するメリットを、ほとんど感じないからです。
未来の企業システムのカタチは、特殊な要件・事情がある場合のみ、オンプレミスが活用されると予測しています。
総括すると、基本はクラウドに置く方向性で検討してみて、どうしてもオンプレミスを活用しないと実現できないクリティカルな要件がある場合に、オンプレミスにするという流れで良いと思います。
既に圧倒的な経済的優位性を発揮し、さらに柔軟性や俊敏性などの優位点も持つクラウド。可能性はさらに広がってくると思います。
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【編集後記】
昨日は夜、ランニングしようと思っていたものの、マーケティングの動画を見始めたら夢中になり。。
スキル的には嬉しい夜でしたが、そろそろ走らないとマズいです。。(第2幕宣言もしたし)
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!