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理念・哲学・パッションが経営の中心に

数多くの組織を見ていると、縦割りの問題を必ず見かけます。
先日はある会社の社長が仰っていました。
「県と市って連携していないし、○○(公的機関)と△△(公的機関)も連携しないよね。なんであんなに仲悪いんだろ」

全く同感です。
この縦割り組織の問題は、今までは大組織に多い問題でした。
しかし、これからは小さな組織にも、もっと言えばひとりで働いている人ですら、関係してくるのです。

 

連携の時代だからこその組織の問題

1社だけでイノベーションを起こすのは、大変です。
リソースが限られている中小企業がイノベーションを起こすなら、他社と連携すると可能性が上がるでしょう。

オープンイノベーションが巷に受け入れられつつある世の中ですから、
大企業に限らず、中小企業も他社との連携が増えています。

それにイノベーションまで言わなくとも、餅は餅屋に任せて、自社は自分たちが強いところにフォーカスしたい。
他社と情報交換したい。
だから、複数社集まっての連携は確実に進んでいます。

フリーランスも複数集まってプロジェクトをやることを、良く見かけます。
フリーランスは必ずしも1人ではなく、常に複数人で動いている人もいるのです。

しかし、人が集まれば利害関係が生まれるもの。
特にお金やメンツが絡むときに、その問題は顕在化します。

お役所が縦割りなのは、割り振られた予算で動く組織だからだと思っています。
(もっとハッキリ書けば、金が前提になっている組織だから)
全ての計画は予算が前提で、そこには「死んでもやりたいから」「そのために生きているから」などという情熱はありません。(私は感じたことがありません)

私自身、フリーランスや数名規模の社長たちと一緒になり、プロジェクトを進めたものの、頓挫したことがあります。
それぞれに利害関係があり、描くゴールが違ったからだと理解しています。

 

利害関係を越えた理念・哲学・パッション

では、利害関係がある人・組織たちをまとめて成果を上げるには、どうすれば良いのでしょうか?
私は(十分条件ではないものの)必要条件になるのは、理念や哲学であり、パッション(情熱)だと思っています。

その場に集まった人たちが、それぞれの利益をいったん忘れ、共通に大事にする理念。
組織を横断してインストールされる経営哲学。
そして、なんとしてもやり遂げたいというパッション。

これらがなければ、どうしても表面的な損益に振り回されてしまいます。
営業部は売ることが当面の目標。
製造部は作ることが目標。
目の前の自分の役割だけしか見えていないと、この目標は相反するものになりがちです。
そしてこの相反問題が人間関係にヒビを入れてしまうのです。

先日、ある上場企業創業者の話を聴きました。
会社を立ち上げて間もない頃、資金繰りがとにかく苦しくて、
社員に払った給料の一部を借りて、仕入先に支払ったりしていたそうです。

なぜそんな状況なのに、当時の社員は辞めなかったのでしょう?
おそらく、その創業者の熱い想いに惹かれていたのだと思います。

詳細はここには書けませんが、その創業者の起業に対する想い(=理念)は、
日本の社会問題を解決しようとする、国レベルの想いでした。
大量生産時代から少量多品種生産の時代に変わろうとしている頃。
ある技術・製品がなければ、日本は行き詰まる。
必然的に言葉は重くなります。

お金がなく、給料は安い。
しかも一度もらった給料を会社にカネがないからと借りられてしまう。
それでも辞めなかったのは、経済的な理由を超えるものを、その創業者に感じていたからとしか考えられません。

 

カネは大事だけど

ただ、私はお金が重要ではない、などというつもりは微塵もありません。むしろ重要です。
お金は事業を続けていく上での、あるいは生活を続けていくための前提条件であり、
なくなれば会社も個人も生き続けることはできません。

実際、上述の創業者の会社も拡大した後、とある出来事がキッカケで売上の7割を失ったことがあったそうです。
しかし、全社員2年分の内部留保があったため、ほぼ社員の退職はなく、経営を次のフェーズに進めることができました。

日本を変えるんだという理念、
技術を生み出す会社として大切にしている哲学、
そして何よりもやり遂げるというパッション。

このような夢だけでは社員の退職を食い止めることはできなかったでしょう。
金の切れ目が縁の切れ目と言いますし。
しかし、給料が払えているだけでも、食い止められなかったと思うのです。

そして時代は、より「夢」の方にシフトしてきています。
あまりにもカネに偏りすぎた時代の反動だと私は理解しています。
夢のないところには、人が集まっても長続きしません。
大組織であれ、フリーランスであれ、大事にしたい原理原則です。

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【編集後記】
今日は月例のセミナーに参加。
ただそれは午前中までで抜け出して、午後は別のイベントに行く予定です。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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