会計

顧客別の原価を計算する方法

こんにちは、渋屋です。

少し間が空いてしまいましたが、顧客別セグメント会計(顧客毎の利益を算出)のやり方を書いていました。

 

顧客毎に利益を求めようとすると、顧客毎の売上から、顧客毎の原価を引き算する必要があります。

顧客別利益=顧客別売上ー顧客別原価

となるためです。

過去の記事で顧客別の売上を求める方法は理解できると思います。今日は、顧客別の原価を求める方法を書きます。なお、今回の例もモノを販売するシンプルな例にしています。

 

販売記録から顧客別の原価を集計

過去の販売記録は会計システムへは蓄積されません。したがって原価を算出するためには、出荷データや納品データが必要になります。これらのデータから、商品ごと・顧客ごとの販売数量を集計します。

 

図2-2-2a

 

これをまとめて、商品ごと、顧客ごとに集計します。


図2-2-2b

 

次に、この表に商品ごとの仕入単価を掛けて、商品ごとの原価を求めます。

補足ですが、ここでは商品ごとの仕入単価が、この集計対象期間の間に変わっていないことが条件となります。期間中に単価が変化する場合には、もう少しややこしい計算をする必要があります。

 

図2-2-3a

 

これで、商品ごと、顧客ごとの仕入原価が分かります。

 

図2-2-3b

 

これを顧客ごとに合計すると、顧客ごとの原価が求められます。

 

図2-2-3c

 

これで顧客ごとの原価が分かりました。

あとは売上から原価を引けば、顧客ごとの利益が分かります。

 

今回のデータもこちらの本から引用しています。

 

日頃から、原価を算出しやすくするために、販売データや原価の管理をしやすいようにデータをまとめておくことが大事です。Excelで十分できます。

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【編集後記】

今晩から出張で、アメリカ(サンフランシスコ)に移動します!

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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