アイアンマンジャパンみなみ北海道、体験記。
スイムは、ほぼ目標時間通りに終え、
バイクは、涼しかったこともあり、大幅に予想タイムを更新。
ここから、どこまでランが走れるか?
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ランコースの特徴
ランコースは、14kmを3周回。
(アスリートガイドより抜粋)
基本的にフラットなコースです。
ただ、1周のうち線路を超える 2回、アップダウンがあります。
特に図の下の方にある、右折してから線路を超える坂は、結構長いです。
ここで脚を止めないようにしたい。
スタート直後は動きづくり
トランジション(T2)のトイレは並んでいたのでスルー。
寄りたいけど、今すぐというわけでもないので。
スタート直後は、とにかくランの動きに身体を慣れさせること。
バイク後なので違和感が出やすいものの、2kmも走っていれば慣れてくるはず。
ブリックランも何度かやっていたので、そこまで違和感は出ず。
力まず、筋力を使わず、地面からの反発を活かしたフォームになるようチェック。
(まだ余裕ありそう?)
なお、アンクルバンドがただのマジックテープで、擦れて痛かったです。
最初のエイドまでの間に、2回立ち止まって直しました。
(もし来年出るなら、絶対、長いソックスで参加します)
「じゃがりこ」が旨い
最初のエイドは 2.5kmくらい?
少し長く感じた。ここでは時間を多少使っても良いので、しっかり補給。
エイドの手前から、持っていた補給食を摂り、さらにエイドで「じゃがりこ」をGET。
塩分がきいてて、うま~!(笑)
ラプレムのFacebookで、「じゃがりこを楽しめるほどの余裕を持ちたい~」と書いていましたが、楽しめたので OK!
この後のエイドでも、ちょいちょい、じゃがりこ食べました(笑)
このエイドを含めて、2~3kmは 6:42かかってしまったけれど、想定の範囲。
5:40/kmくらいのペースでゆとりがあるので、まずはこのくらいで刻んでいく。
余裕があれば、自然と上がっていくはず。
途中で空いているトイレを発見し、用を足しておきます。
「サブ4」を狙う
10km通過タイムが 58分45秒。
感覚的に、脚はまだ残っている。
少なくとも 30kmくらいまでは、このペースを維持できるはず。
膝周りにモヤっとした疲労感は出ているものの、いきなり爆発するほどではない。
「よし、サブ4を狙おう」
実は、アイアンマン(ディスタンス)でのサブ4には、ちょっとした拘りがありました。
私がトライアスロンを始めるキッカケとなった、チーム「ポセイ丼」。
2014年のアイアンマン(洞爺湖)で、ポセイ丼の仙人が、サブ4を狙いに行ったことがあったのです。
(真ん中の坊主が仙人。2015年なので、みんな若いな・・)
おぼろげな記憶なのですが、このときはギリギリサブ4ならず。
100km超えのトレイルマラソンを走破するツワモノ仙人が達成できなかった壁。
今やポセイ丼でトライアスロンを続けているのは 3名程度ですが、それでも「アイアンマンでサブ4」は、私の密かな目標だったのです。
目指さない限り、達成はできない。
「行けるところまで、行ってみよう」
木古内の応援が熱い!
木古内の市街地に出ると応援がわんさか。
思っていた以上に多くの方々が応援して下さります。
下りで加速してからの平坦だけに、応援の力も加わってスピードアップ。
役場の2kmほど手前にいたお婆さんが、3周とも「ありがとね。ありがとね~」とお礼を仰っていたのが印象的でした。
「来てくれて、ありがとう」ということでしょうか。
3周目のゴール直前では、「こちらこそ、ありがとうございました!」と伝えました。
(淡々と・・)
パーソナルニーズバッグを逃す・・
役場を超えて、2周目に入ります。
実は役場近くのエイドにパーソナルニーズバッグがあったのですが、それを認識していませんでした。
パーソナルニーズにヘッドライトを入れていたのです。
エイドで立ち止まり、ボランティアの方に聞いて、前のエイドにあったことを知りました。。(ちゃんとアスリートガイドを読んでなかったです・・すみません)
結果的に 2周目の最後に寄れば、日没に間に合ったから良かったのですが。
危うく、真っ暗闇をヘッドライトなしで走る羽目になるところでした。。
ラプレムジャージを目指して
2周目に入ると、一緒に参加しているラプレムのジャージが増えてきました。
30人以上で参加していたのもあり、ジャージが派手なこともあり、目立ちます。
背中が見えるとテンションが上がり、ただ無理してペースアップしないように気をつけて、少しずつ追いついていく。
追いついたら、一声かけて、お互いを応援しあう。
なかには初対面・名前も知らない人もいましたが、同じジャージを着ているだけで仲間です。
1人、また1人と追いついていき、自然とペースを維持できました。
5分台前半が出ることも多かったです。
ハーフ通過時は、まだ借金
そして、ハーフを通過。2時間ちょっと。
サブ4に向けて、まだ微妙に借金がある状態。
エイドでドリンクだけのときは良いのですが、しっかり食べるときにウォーキングが入るので、どうしても 6:10くらいは掛かってしまう。
ここで借金を重ねてしまうんですね。
とは言え、ランのペースは、これ以上速くならない。
「とりあえず、30kmを超えるまでは無理せず、このペースで」
2回目の新幹線坂に突入する頃。
前にラプレムジャージが見えます。小柄な女性。
走り方が太田コーチっぽいけど、私が追いつくわけない・・誰だ?
登り坂に差し掛かり、どんどん追いついていきます。
間違いなく、太田さん。
私が追いついてしまうということは、どこか調子が悪いのだろうか?
佐渡も足の痛みで DNF されていたし。
急カーブの場所で、後ろに私が迫っていることに気づかれます。
焦ったようで、一気に引き離され、見えなくなってしまいました(笑)
太田さんのタイムアップに少しでも貢献できたなら何よりです。
バイク時の差を考えると、太田さんはこのままゴールのはず。
私は今度こそ、パーソナルニーズバッグでヘッドライトと補給食をGET。
苦しい最後の1周
さぁ、いよいよ最後の1周。
絶対に苦しい場面が来るはずだけど、そこをどうマネジメントするか。
30km通過。2時間51分弱。
借金が3分近くに膨らんでいる・・
(時計を見ながら、必死に戦術を考える)
今すぐじゃないけど、もう脚はそんなに長く持たない感覚。
太田さんを追いかけたときに、ちょっと脚を使い過ぎたかも。。
35km以降は、エイド休憩を短くするか、エイド自体をパスするか。
ラスト7kmなら、エネルギー・水分不足になることはないはず。
先ほどGETした補給(モルテン)で、まずはエネルギーを確保。
これでもうエネルギー補給は不要。水分だけでいける。
まずは、35kmまでは今まで通りのペースで粘る。
あと7km、絶望からのダッシュ!!
35km通過。残り7kmで41分。
もう疲れてきて、簡単な計算もできない。
借金は減ってる?
暗くなってきたので、ヘッドライトをON。
問題は脚の動きが悪くなってきていること。
ペースアップどころか、むしろキロ10~15秒、落ち始めている。
粘れ、とにかく粘れ。力まずにリズムを刻め。こういうときこそフォームを確認。
気持ちは折れてないものの、ちょっとした段差で躓きそうになる。
問題は38~39kmあたりの登り坂。
ここでどれだけタイムロスするか?
タイムロスしたくないけど、登り坂で頑張り過ぎたら、その後にヘタってしまうかもしれない。
登り坂を超えて、40km通過。サブ4まで残り 11分もない!
キロ5分前半までペースを上げたいのに、上がらない。
「ぎりぎりダメかぁ・・」諦めの気持ちが。情けない。
そんなとき、沿道にラプレムの岩佐コーチが。
「スイッチ切り替えて!ダッシュ!!!」
デッカイ声で背中を押されました。
そうだよ。間に合わないにしても、全部出し切らなきゃ!
ここで、この日・初の心拍150超え。
もうマネジメント云々じゃなくて、残りを出し切るだけ。
あっという間にゼーハーしてくる。苦しい・・
でも、周りをガンガン抜いている。悪くない。
ゴール付近の声や光が少しずつ近づいてくる。
もう時計を見ている余裕はなし。
どれくらいのスピードが出ているかも分からない。
頑張れ!可能性を信じるんだ!!
ゴール!そしてサブ12 & サブ4
ゴールの役場が近づいてくる。
本当だったら、チャックを上まで上げて、髪を整えて。
いい写真撮ってもらえるように。
レッドカーペットを一歩一歩、踏みしめて、ゴールするはず・・だった。
「うぁぁぁ~~~!!!」
呼吸が苦しすぎ。
俺、ここまで頑張った。
ランのサブ4、間に合うのか?
色んな感情が入り乱れながら叫ぶ。
1秒を惜しんでゴールまで駆け抜ける。
(最後くらいは笑顔で)
ラン:3時間59分36秒(158位/完走1310人)
どうやら、Garmin では 41.96kmだったようで、約200m短かった分、サブ4に間に合いました!諦めないで良かった。
(勢い余って、ゼッケンすら後ろのまま・・汗)
合計:11時間53分25秒(206位/完走1310人)
全体としてのサブ12も達成。
13時間が目標だっただけに、この結果には自分で驚きです。
(ランのサブ4に集中し過ぎていて、全体の記録を考えてませんでした)
ゴール後、ベンチに腰掛けて、ふっと気を抜いたら、こみ上げてくるものが。
「俺、ここまで頑張ったよな」
「こんなに有難いことがあるだろうか」
もらったフィニッシャータオルで、流れてくるものを拭きます。
食欲は全く別でして、おにぎり2個・パン1個・みそ汁・オニオンスープを一瞬で食べ尽くしました(笑)
(ほぼ同タイムでゴールした仲間に撮ってもらいました)
改めて、全体の記録です。
- スイム:1時間20分2秒(332位/完走1310人)
- T1:10分28秒
- バイク:6時間17分8秒(344位/完走1310人)
- T2:6分13秒
- ラン:3時間59分36秒(158位/完走1310人)
- 合計:11時間53分25秒(206位/完走1310人)
もう少し、このレースを色々と振り返りたいと思います。
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