スイムを終えて、トランジション。
さて、バイクはどこまで戦えるか?
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突っ込みすぎて腰痛が・・
トランジションから出ると、グイっと登ります。
海岸から道路に出るまでが急登なんです。
皆、スイムアップした直後ですし、ハーハー言いながら登っています。
道路に出ると、緩やかにアップダウン。
ここからスピードに乗っていきますが、今思うと、明らかに踏みすぎていました。
昨年の佐渡ロングでは「最初の20kmは動きづくり」と決めていました。
心拍も登りで140台、平坦では130台。
パワーは、NP 150wくらいと想定して、それをしっかり守りました。
だから、最後まで何とか耐えられたのです。
しかし今回はミドル。
あまり練習量も押さえず、普段通りの自分でどこまで戦えるか?を確認していました。
その分、動きづくりを入れようという意識が消えていました。。
15kmあたりで、約2km登る区間があります(上図)。
ここまでで完全に踏みすぎてしまい、抜け殻のようになってしまいました。
まるでショートレースのように突っ込みすぎていたのです。
たしかこの時点で NP 190wくらいだったので、ここまでほぼ限界値で踏んでいます。
さて、ここからは抜け殻なりにどうするか?
アイアンマンジャパンみなみ北海道でも、似たようなシチュエーションにはなるでしょうから、「ここからどうすべきか?」を考えました。
バイクコースは島を一周
話が前後しますが、バイクコースは島を一周します。
(公式サイトからの抜粋)
青線がバイクコースで時計回り。
左上の与名間ビーチからスタートして、島をグルっと 75km。
これだけの通行止めをして下さるのですから、本当に頭が下がります。
島の人たちの負担は大きいでしょうから、せめて私たち選手は、感謝の気持ちを表し、できる限りゴミなどを落とさないように注意したいものです。
バイクの目標
最初の動きづくりを忘れていましたが、それ以外に以下の目標を持っていました。
- バイクパートで 3時間切り
過去のリザルトを見て、3時間ならギリギリいけるかな・・と。 - エイドで止まらない
佐渡ロングで、エイドで合計40分も休憩していたので(汗)
今回は止まらず、準備してきた水分・エネルギーで対応する方針。
ただ、被り水だけはしっかりもらう。
スタートから15kmの登りを終えると、強烈な向かい風。
この日は、南南西~南西の風 7mでした。
ここから島の南側に行くまでは、この向かい風と戦い続ける必要があります。
でも、既にパワーを使い果たして、L2~L3くらいのパワーしか出ません。。
しかも腰が痛くなり、DHポジションが取りにくい。
修正しながら進む
さて、どうするか?
本当はバイクから降りてストレッチしたいところですが、それでは佐渡から進歩がない。
3時間切りの目標も危うくなるので、修正しながら進むことに。
まず、動きの修正をはかります。
ここまで腰が痛くなったのと、極端にパワーが出なくなったのは、筋力で踏んでいたから。
- 肩甲骨を動きの基点にする
- お腹の両サイドの伸縮を感じる
- 背骨に適度なカーブができるように(お腹をのぞき込む感じ)
そして、しばらくパワーは出なくて良いので、とにかく脚で踏まない。
ケイデンス 90超くらいで、回しやすいギアを選んで動きをつくる。
横風などが強くて怖いところは、無理にDHポジションをとらない。
今回はロードバイクで出ていたので、下ハンでバイクコントロールを優先。
(昨年、佐渡でのバイク。今回、バイク・ウェアも同じ)
ある程度、エアロな姿勢が取れていれば、平地でも L3 くらいのパワーで 30km/h巡行できるはずです。
少なくとも腰痛が抜けるまでは、パワーは無視。
最初に高すぎた NP も、ジワジワと下がってきました。
(もう少し最初からコントロールしていればなぁ・・泣)
それにしても、パワーを無視しているとは言え、ガンガン抜かれていきます。
最初の15kmで踏みすぎたのも、周りとの速度差を埋めようと無意識に頑張ってしまったのでしょう。
徳之島に来るくらいの人たちですから、私よりバイクが速いのは当たり前。
元々、平坦と下りは遅いので心穏やかに抜かれて、登りで追い付き・追い越すくらいのゆとりを持つべきでした。
(もう少し平坦も速くなりたいものですが、急には速くならないので・・)
エイドのルーティーン
何度かエイドを通過するうちに、ルーティンが身についてきました。
- エイドが見えてきたら、自分の首下・背中に入っている使用済みスポンジをとりつつ減速
- 新しいスポンジをとり、絞って頭から冷たい水を被る
- さらにスポンジがとれる場合は、新しいスポンジをもらって背中に入れる
- ついでにドリンクも取れたら、ひと口飲んで、その場で捨てる
(ここまででエイドを抜ける) - 頭やウェアの渇きを感じたら、再度スポンジを絞って、身体の各所を濡らす
定期的にボトルの水を被る予定でしたが、エイドに寄っていれば、身体は濡らし続けられたので、気にしなくて良くなりました。
それ以外に、10kmごとにエネルギーボトルをひと口飲むように。
アミノバイタルのジェル(赤と青、赤の配分を多めに)を入れていました。
スポンジや氷などを持って、エイドに立ち続けて下さった方々、ありがとうございます。
今回、止まることはありませんでしたが、後から聞いたところによると、様々な食べ物もあったとのこと。嬉しいですね。
欲を言うと、ゴミを捨てる場所を目立たせて頂きたかったです。
エイドの皆さん「適当に投げて」と仰るのですが、申し訳なくて・・
バイク後半へ
腰痛はピークを越えて、多少は収まってきたような。
それでも、DHポジションでガンガン回せるほどの回復はしていません。
ガツっと踏める感じもしないですし、おそらくレース中はこれ以上、回復しない。
このまま L2~L3 強度を維持するのがベストと判断。
エアロを維持しつつ、負担のないパワー・トルクのギアを選んでいく。
島の東側、向かい風と戦いながら進み、一番の繁華街である亀津を抜けます。
緩やかな登りがあるたびにダンシングを入れて、背中・腰をストレッチします。
40km手前くらいで1時間半を経過。
50kmを超えたあたりから、本コース一番のヒルクライム、犬田布ヒルクライム(約3km、平均勾配 5.3%)が待っているので、3時間切りにはギリギリ。
既にタレているけど、これ以上タレないようにペースを維持すれば、3時間が切れるか?
何より犬田布ヒルクライムあたりから、追い風に変わってくるはず。
まだ登りもあるけど、全体としては下り基調になっていくので、スピードには乗りやすい。
このままでいけるはずだ。
伊仙町に入り、犬田布ヒルクライムが近づいてきます。
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