「中小企業診断士らしい仕事」をし過ぎると、稼げなくなってしまいます。
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中小企業診断士が仕事を獲得する典型的なパターン
中小企業診断士として独立したとき、私が見る限り、仕事を獲得するパターンは大きく3つです。
- 協会に属する
- 中小企業診断士が集まった会社に入る
- 先輩から仕事を紹介してもらう
1つ目は診断協会に入って、協会が受注した仕事を担当すること。
診断協会は、かつては内輪の研究会・勉強会の活動が中心でしたが、私が見る限り、案件の受注を増やしているように見えます。
2つ目はフリーランスの中小企業診断士が集まった会社に入ること。
営業力のある、あるいはどこかとコネがある人が代表となって、仕事を獲得してきます。
その人が、フリーランスの得意分野を見て、仕事を依頼する流れです。
3つ目は、最初の2つも含んでいますが、知人の先輩から仕事を紹介してもらうことです。
典型パターンのメリットとデメリット
この仕事獲得のパターンには、メリットとデメリットがあります。
メリットは、先輩や他の中小企業診断士から学ぶ機会が得られること。
チームを組んで仕事をすることで、なかなか実態が分かりにくい中小企業診断士の仕事を、生で見ることができます。
また自分に営業力がなくとも、仕事が得られることです。
デメリットは単価が低く、中間マージンを取られること。
さらには自分の名前で仕事を獲得できないことです。
この3つのパターンの共通点は、自分で営業していないこと。
人や組織から仕事をもらっているので、価格の決定権がありません。
どのパターンも、仕事を紹介するのも中小企業診断士ですから、良い条件の仕事があったとしても、その人が担当してしまいます。つまり紹介されるのは、あまり良い条件ではない仕事なのです。
さらに中間マージンまで取られてしまいます。自分で営業していないのですから、当然ですが。
独立直後は仕方ないにしても、このようなデメリットがあることを、十分に理解しておく必要があります。
中小企業診断士の典型的な仕事
次に、中小企業診断士の典型的な仕事ですが、「公的業務」が典型的なものと見られています。
公的業務とは、国や地方自治体の行政機関、中小企業基盤整備機構、都道府県等に設置された中小企業支援センター、商工会議所・商工会などの公的機関から委託されて業務を行うものです。
業務の内容は、「窓口相談」や「専門家派遣」が多いでしょう。
「窓口相談」は決められた曜日・時間に窓口にいて、そこに来た中小企業経営者からの相談を受けるものです。
- 集客や営業・マーケティング
- 資金繰りや財務
- 人事や組織の悩み
- IT・システムの活用
- 業務オペレーション
- 法律や契約
- 補助金や助成金
など、様々な相談が持ちかけられます。
そのため、中小企業診断士として一次試験で学んだ知識を活かして、幅広い問題に対処することが求められます。
「専門家派遣」は、得意領域を登録しておき、その悩みを持った企業が現れた場合に、その企業を訪問して問題解決を支援します。上記の窓口相談に来た企業が抱える問題を、まずは窓口の方が切り分けして、その後専門家派遣につなげるという流れも多いようです。
私の知る限りでは、窓口相談よりは専門家派遣の方が、単価が高いことが多いです。
ただ、窓口相談は曜日や時間を決められるので、売上が安定するのに対し、専門家派遣は需要がなければ売上になりません。
ただ、あくまでも公的業務の中での比較です。
一般的に民間企業との直接契約に比べると、単価は低くなることを覚えておきたいです。
繰り返しになりますが、ここまで通じての共通点は「自分で営業していないこと」。
自分でマーケティング・営業をしていないのですから、単価が低いことに文句は言えません。
私は独立を目指す方には、「情報発信」「セミナー」は確実にやった方が良いとお勧めしています。
毎日ブログやメルマガを書き、自分主催でセミナーしているのも、同じ理由です。
以下の記事も参考になさって下さい。
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