私が独立前に迷ったことの第1位は、事業内容でした。
もっと具体的に言えば、どんなスキルを身につけて、世の中にどのように貢献するのか？
その姿が全く描けなかったのです。
独立する前に、全てのスキルを身につける必要はありませんし、無理ですが、
自分に何が足りていないのか？は明確にしておきたいものです。
自分のコアとなるスキル
事業をはじめる上で、自分のコアとなるスキルを決めておきましょう。
恥ずかしながら、私の場合は、独立後すら迷い続けていました。
間違いなく強みであるIT（書籍を出しているくらいですから）と、
好きなマーケティングの狭間で揺れ続けたのです。
今でこそ、コアスキルは「マーケティング」であると言い切れます。
好きこそものの上手なれで、自分が成長しているのが分かるのです。
ITは間違いなく強みですから、IT企業向けのマーケティングは、最も相性が良いと感じています。
士業の独立支援（主な要素はマーケティング）においても、IT部分を支援することができます。
できるならば、独立前から、何をコアとして事業をするのか、決めておきましょう。
「自分のやりたいこと」や「実現したい世界（＝ビジョン）」を
突き詰めていくと、コアとしたいスキルが見えてきます。
顧客や仕事を自分自身で獲得するマーケティング
私の場合は、コアスキルがマーケティングなので重複していますが、
多くの方にとっては、コアスキルとは別に身につけておきたいスキルです。
どんな事業を営むにせよ、顧客を開拓すること、仕事を獲得することからは逃げられません。
ドラッカーも経営者の仕事はマーケティングとイノベーションだと言っています。
小さなひとりビジネスであったとしても、マーケティングやイノベーションの視点は
身につけておくべきなのです。
ただ、複雑なマーケティングスキルは不要です。
スモールビジネスにおけるマーケティングは、比較的シンプルです。
大事なのは、理論よりも実践です。
理論は数時間〜数日で身につけてしまい、
あとは実践を通じてスキルアップしていけば十分でしょう。
情報発信する程度のITスキル
マーケティングとも関係しますが、これからのマーケティングにおいて、情報発信は必須の要素です。
ブログやメルマガなど、広く情報発信を行う程度のITスキルを身につけておきましょう。
「レンタルサーバーって何？」「URL？ドメイン？」という状態では厳しいです。
これらも1日程度の時間をかければ十分に学べます。
なお、この数年、スモールビジネスを助ける無償・安価なサービスが次々と出てきています。
それらの多くはWebサービスです。
- 無償で音声通話やビデオ会議ができるSkype（スカイプ）
- 無償ながらメーラーとしても最強のGmail
- スケジュール管理で広く使われているGoogleカレンダー
- データ格納、スマホで出先からもデータを確認できるDropboxやGoogle Drive
- メモとして圧倒的スタンダードなEvernote
- 友人や顧客・パートナーとつながるFacebook
- スモールビジネスと相性の良いネットバンクやクラウド会計ソフト（MFやfreee）
これらの恩恵を受けるためには、Webサービスを利用する程度のITスキルは必要なのです。
「パソコンは苦手だから」とか、「クラウドとか良く分からないし」などとは、
いつまでも言っていられません。
使えば分かる部分もありますので、まずは躊躇せずに使ってみましょう。
その他、会計など、独立してから「あったほうが良い」と感じたスキルがあります。
何れも資格をとるような勉強は不要ですから、要点を学びつつ、
実践を通じて身につけていきましょう。
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【編集後記】
このように書いてみると、スモールビジネス向けのITスキルについても
セミナーをやった方が良いような気がしてきました（^_^;
今日も素晴らしい１日になります。感謝！！
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