menu

仕事を細分化してゴールを共有、「残業のない職場を生みだすためのワークショップ」より

昨晩、ビジネスモデル・キャンバスを使ったビジネスモデルデザイン講座に参加してきました。
私は普段、ビジネスモデルを考えるのにはBASiCS、マーケティングを考えるのにはマインドフローを中心に使っていますが、たまに異なるフレームワークに触れるのも良いですね。
アタマが刺激されました。

さて前回は、そもそも「頑張る」とは何なのか?
正しく頑張って成果を出すためには、「明確なゴール」が必要だと書きました。

今回はその続きです。
ゴールを明確にするには、どうすれば良いのでしょうか?
個人の視点と、マネージャの視点から考えてみましょう。

 

仕事を細分化する

まず、個人の視点で見てみます。
ゴールを明確にするためには、やるべきことと、達成したかどうかが明確になるまで、仕事を細分化すると良いと感じています。

「上司に依頼されたレポートを作成する(4時間)」では、粗すぎです。
これではやるべきことが不明確だからです。
もっと、細分化する必要があるでしょう。

  • 何のため、誰のためのレポートなのか?提出期限を上司に確認する
  • レポートの章立てを決める
  • レポートに必要なデータを収集する
  • レポートを作成する
  • レポートを提出する

最低でも、このくらいまでは細分化したいものです。
ソフトウェア開発手法で知られるアジャイル開発では、このように誰が見てもやることが明確なレベルまで仕事を細分化します。
その上で、チームの中で細分化された仕事をそれぞれ

  • P(Problem:問題となっていること)
  • T(Try:トライしたいこと)
  • K(Keep:キープしたいこと)

の3つに分類し、毎朝のミーティングで昨日の進捗と今日の目標を共有するのです。
このように、誰が見ても明確なゴールを設定しつつ、毎日進捗を確認することで、高速なソフトウェア開発が可能になっています。

上記のレポート作成のように、ホワイトカラー(知識労働者)の仕事は全て同じように考えることができます。
アジャイル開発の達人によれば、1つの仕事が30分以上になっている場合、細分化が足りないと言います。
出来れば15分単位くらいまでには細分化すべき、と。

これによって、自分しかできない仕事と、他者にお願いできる仕事も明確になるメリットがあります。
レポート作成は自分の仕事でも、データ収集だけは若手にお願いする、などができるのです。

このように仕事を細分化することによって、進捗が管理できます。
管理でき、測定できるようになれば、改善ができるのです。

 

マネージャは組織の目標を明確に定義する

今度はマネージャの視点に立って考えてみましょう。
前回も書きましたが、「車を100万台売って来い」は目標ではありません。
単なるお願いです。

100万台売るためにはどうすれば良いのか?
具体的な行動指針に落とし込むことが必要です。
ここでも、求められるのは細分化することです。

イベントの来客者数を何人に設定するのか?
ホームページからの問い合わせを何件にするのか?
代理店、各店舗への来客者数は?

このように細分化していくことによって、イベント担当者やホームページ担当者の目標が明確になっていきます。

 

マネージャから個人に仕事を渡すときのルール

マネージャが部下に仕事を渡すときには、この細分化のレベルを部下のレベルに合わせたいものです。

『7つの習慣』ではデリゲーションという表現で書かれています。
簡単にまとめると

  • 望む結果や出すべき結果について明確な相互理解を得る
  • 「どうやって」より「何を」が大事である
  • 「手段」ではなく結果に焦点をあわせる

という感じでしょうか。

最初にあるのは、「相互理解」です。
マネージャが自分だけ理解して部下に仕事を丸投げするのは論外です。
部下と相互に理解する必要があるのです。

そして結果にフォーカスして、そのやり方については、部下に任せます。
それが自主性を重んじることになるからです。

既に十分な経験を積んでいる部下に対しては、このやり方で良いでしょう。
一方で、まだ入ったばかりの新人では、できないかもしれません。
その場合は、仕事を新人が理解できるレベルにまで細分化します。

「レポート作成」はできなくても、「レポートの章立てを考える」ならできるかもしれません。

こうやって仕事を相互理解して進めていけば、
自分がどこまでやれば良いのか?が明確になり、結果として「頑張る」ことができるようになります。
正しく頑張ることができれば、無駄な残業も減っていきますね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
今日は小学校の卒業式。息子が通っていた保育園も卒園式です。
もう、そういう季節なんですね。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【Facebookページはこちら
「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせを受け取れます。
たまに気になるニュースなども通知しています。

ブログ村ランキングに参加しています!
応援のクリックをしていただけると、嬉しいです。
にほんブログ村 経営ブログ コンサルタントへ
にほんブログ村

どこまで頑張ればいいの?頑張るって何?「残業のない職場を生みだすためのワークショップ」より

仕事をシンプルにしよう、複雑な仕事は疲弊する

関連記事

  1. レイヤー化する時間感覚 #691

    おはようございます。渋屋です。このところ、明らかに時間感覚が変化してきて…

  2. 「我慢」したことを、ビジネスチャンスに変える

    一昨日の記事で、目標につながらない無駄な我慢は、働く側にとっても組織にとっても不利益であることを書き…

  3. 「マーケティング=新規顧客獲得」ではない

    「マーケティング」と言うと、すぐに新規顧客の獲得の話だと捉えられてしまうと感じることがあります。…

  4. 2分で片付くことは、その場で即やる

    私は基本的に怠け者です。隙あらば、すぐにサボろう、寝ようとしてしまいます。で、気付くと些細な…

  5. IT企業同士のオープン・イノベーションを起こしたい

    昨日の続きです。私が仲間を集めたいのは昨日の記事に書きましたが、IT企業に対して何を…

  6. 私が経営者に必ず望んでいること

    先日、3回のコンサルティングを終えて、5月からも継続をご要望いただいているお客様から、ご感想を頂きま…

  7. 経営戦略が「絵に描いた餅」になる3つの理由

    こんにちは、渋屋です。今回は様々な企業・組織が戦略を描いているにも関わらず、それが現場まで浸…

  8. 多様性のある世界

    こんばんは、duckです。実務従事などの活動を通じて感じていることは、中小企業診断士(登録済み or…

最近の記事

最近読んだ本

PAGE TOP