こんばんは、渋屋です。
四国より自宅へ戻ってきました。その前に今日は金比羅山を昇り、うどん作りを体験してきました。夏休み中は運動量が多いです。
具体的なソフト資源とは
昨日の記事(ハードよりソフトを優先してみたら)では、経営において設備などの投資に走る前に、ソフト資源への投資・強化を考えてみた方が良いのでは?ということを書きました。ただ、「ソフト資源」というのが、具体的に何なのか?少し分かりにくかったと思いますので、補足します。
最強の戦略・戦術フレームワークでご紹介した佐藤義典氏の著書には、強みを支える独自資源には、ハード資源とソフト資源があると書かれています。なお、お客様がその会社・商品を選ぶ理由が「強み」、その強みを生み出すものが「独自資源」です。独自資源の整備・蓄積には数年かかります。だからこそ、経営者が意識的にリーダーシップを発揮して、その強化に努める必要があるのです。
この独自資源の中でもソフト資源(無形資産)には、以下のようなものが挙げられています。
- スキル:組織としての知識・経験・ノウハウ・仕組みなど
- 人材・組織:人材およびその活用方法など
- 外部との関係:顧客・供給元・パートナーとのつながりなど
- 理念・文化・歴史:組織として蓄積・共有されている考え方など
スキル(Skill)、人材・組織(Human Resources)、外部との関係(Outside relations)、理念・文化・歴史(Philosophy)の頭文字をとって、SHOP(ショップ)となります。覚えやすいですね。
なお、上記はこの本より抜粋しました。
厚さ4cmもある本ですが、佐藤氏の最新の理論が全て網羅されており、経営戦略・マーケティングを学びたい人には、必須の一冊であると、敢えて言い切らせて頂きます。私もまだ読み終えていないのですが、過去の佐藤氏の著書を読み、これまでに私が読んでいる範囲において判断する限り、超絶オススメの一冊です。
話が脱線しましたが、このソフト資源について詳しく知りたい方は、本書を参考になさって下さい。
ソフト資源を強化するメリット
ソフト資源はお金で買うことができません。つまり、簡単に真似されることがありません。競合が真似をしようとしても、数年はかかることになります。その数年の間に、あなたの会社はより一歩も二歩も先に進むことができるのです。
さらに初期投資が小さいというメリットもあります。有形資産であるハード資源は、どうしても投資額が大きくなりがちです。その一方、無形資産であるソフト資源は初期投資は小さくなりがちです。長期的に見ると総額はソフト資源の方が大きくなるケースもありますが、キャッシュフロー上は初期投資が大きくなるハード資源よりはやさしい、と言えるでしょう。
改めてハード資源に投資する前に、ソフト資源への投資が必要でないか?確認してみると良いでしょう。
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【編集後記】
楽しい夏休みが終わりましたが、会社としての休みはあと1日あります。明日は家族との時間ではなく、自分の時間を徹底的に使う1日にします。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!