「中小企業診断士は、どんな仕事をしているのか?分かりにくい」と言われることが度々あります。
このブログにも「中小企業診断士 仕事内容」のキーワードでの流入が一定数あります。
私自身、自分を中小企業診断士という枠におさめるつもりはありませんが、公開されているデータを元に、中小企業診断士の仕事内容をご紹介します。
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データでみる中小企業診断士
J-Net21では「データでみる中小企業診断士」という記事が紹介されています。
いきなり余談ですが、中小企業基盤整備機構が運営するJ-Net21は、中小企業にとって有益な情報が詰まっています。
中小企業診断士を目指す方は知っておいて損はないでしょう。
この記事の最新版は2016年、その前は2011年です。
中小企業診断協会が正会員に対して行なった調査です。
私は協会に入っていませんので、アンケートが来なかったんですね。
そういう意味では協会に所属している「診断士らしい人」が調査対象になっているとも言えそうです。
公的業務・民間業務の割合
公的業務と民間業務の割合を見ると、「公的業務がかなり高い」「公的業務やや高い」を合わせて40.33%。
「民間業務がかなり高い」「民間業務がやや高い」を合わせて49.5%、となっています。
公的業務とは、国や地方自治体の行政機関、中小企業基盤整備機構、都道府県等中小企業支援センター、商工会議所・商工会などの公的機関から委託されて業務を行うものです。
業務の内容は、「窓口相談」や「専門家派遣」が多く、「研修講師」もあります。
さらに、これらの業務を実際に行なうプレイヤーとしての業務と、それらを企画するマネージャとしての業務があります。
なお、私は以前から独立を目指す士業の方には、公的業務の売上割合を半分以下にするよう、お勧めしています。
理由の1つは、政権が変わるなどして方針が変わった場合、今の仕事が全部消える可能性があるからです。
以前、民主党政権が仕訳を行なった際、ある業務に専属で携わっていた人たちが悲鳴をあげたそうです。
民間業務に対しても言えることですが、「タマゴを1つのカゴに盛らない」ようにしましょう。
もう1つの理由は、公的機関の仕事だけをしていると、自分自身の営業力・マーケティング力が上がらないからです。
自分自身で民間企業の仕事を獲得する努力をする。
その苦労が、企業を支援するときに役立つのは言うまでもありません。
私が支援される側の社長だったら、その苦労をしていない人には、コンサルしてもらいたくありません。
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専門分野は何なのか?
次に専門分野を見てみましょう。
これだけ専門分野が多岐に渡っているのが診断士という資格の特徴ではないでしょうか。
「経営企画・戦略立案」が最も多く、24.2%です。
次いで「販売・マーケティング」が16.1%。
このトップ2つが他の資格ではなかなか勉強しにくいところですから、当然の結果とも言えそうです。
「技術・製品開発」や「生産管理」などは製造業出身の方や、技術士と合わせて診断士を持っている方が多そうです。
その他、観光・エネルギー・環境なども割合は少ないですが結構な人数がいるのに驚きました。
私は「診断士資格を持っているだけで専門性がなければ戦えない」と感じています。
最初に企業に知ってもらい、興味を持ってもらうためには、何らか目立つポイントが必要だからです。
私の場合は、それがIT・マーケティングなのです。
(別に専門分野でなく、別の切り口でも良いのですが)
診断士として経営に関わる全分野を幅広く押さえる一方で、自身の専門性を高める「T字型」のスキルが要求されます。
私自身、経営全般を見渡す俯瞰の目と、専門分野を掘り下げる目と、常に両面を鍛えたいと考えています。
関連記事はこちらです。
(2018年8月13日更新)
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【編集後記】
今日はITRさんが主催するイベント「IT TREND」に参加しています。
テクノロジーが経営や経済に与えるインパクトを、改めて感じてきます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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