IT・システム関連

新商品・サービスを開発するために必要な3つのこと

大手からの受託開発や、大手への派遣ビジネスが先細りになることが見えている現状、
「自社商品・サービスを開発したい」という声を良く聴くようになってきました。

 

アイデアを見つける

自社の商品・サービスを開発するとき、最初に必要になるのは、その「アイデア」です。
IT業界では最近、アイデアを出すためのハッカソンなどが多く行なわれるようになってきました。

アイデアを出すためには、大まかに分けて2つの方法があります。
自分の内面へアプローチする方法と、外部へ目を向ける方法です。

一般的なコンサルタントが良くやるのは後者です。
市場や顧客に着目し、その顧客が抱えている課題を明確にします。
その課題に対する解決策を提示するような商品・サービスを考えるのです。
私が普段、アプローチするのもこちらの方法です。

一方、自分の内面に着目する方法もあります。

  • 自分は何をやりたいのか?
  • 何者として覚えられたいのか?
  • どういう存在でありたいのか?

そのような問いかけや、子どもの頃の記憶を辿ったりしながら、純粋に自分が創りたいものを考えるのです。
なぜ内面からアプローチするのかは、最後に述べましょう。

 

技術は商品・サービスの種

一般的に受託開発をしてきたり、派遣しているような企業の人材は技術スキルがあります。
自分自身で手を動かして、動くプログラムを書くことができるからです。
(逆に大手に行くほど、口ばかりで手が動かせないケースが散見されます)

ですから、そのような会社に行くと「技術はあるんだけど・・」と呟く経営者が多いのです。
技術はあるんだけど、「で、どうすれば良いの?」が分からない。
この理由は大きく2つあります。

1つ目は上述のアイデアがないこと。
アイデアを考える過程において、技術については全く触れていないのに気づいたでしょうか?
まずは(潜在)顧客を観察したり、自分・自社は何をやりたいのか?を深堀りしましょう。
アイデアがなければ、どんな技術も活かすことができません。

2つ目の理由は技術が体系だっていないこと。
特に社員を派遣だけしてきた場合、個々人の技術スキルはあっても、それが組織として体系だっていません。
社員は彼方此方に分散して派遣されていて、普段一緒に仕事をしないので当然の結果です。
良し悪しではなく、それで今までのビジネスが回ってきたのだから仕方ありません。
現実に目を向ければ良いのです。

技術を表面的に捉えるのではなく、それがビジネスにどう役立つのか?
お互いの技術はどのように関係あるのか?
本質を理解し、立体的に技術を捉えることで、その技術が活かせるようになります。

社内で研修やワークショップを行なうことで、少しずつ技術力が体系だってくると思います。
そのようなノウハウがなければ、外部の力を活用しましょう。

 

その商品・サービスに情熱を注げるか?

アイデアが生まれて、技術がある。
ではそれで商品・サービスが出来上がって売れるか?というと、そうでもありません。

最も大切なのは、その新商品・サービスを成功させるという、経営者の熱い情熱です。

ポイントはその商品・サービスの担当者やマネージャではなく、
経営者自身が熱い想いを抱いているか?です。

良く見るケースですが、社長が新商品開発を若手に任せてしまい「後は知らない」という状況。
このような状態は100%成功しない、と言って大袈裟ではありません。

特に中小企業は人的・資金的なリソースが少なく、
新商品・サービスを開発するには、苦労が絶えません。
今までの日銭を稼ぐ日常業務を行ないながら、クリエイティブな活動をしなければならないのです。

そのような苦しいとき、活動を継続するエネルギーの源泉は、社長の情熱以外の何物でもありません。
投資の判断が必要になることもあります。
既存事業のトラブル対応が必要なこともあります。
中小企業でそのような判断ができるのは、大抵、社長だけです。

もちろん社長を筆頭に、主担当者やその関係者含めて、全員が情熱を持つ必要があります。
ただ、その最初の「着火」をできるのは、社長だけなのです。

なお、冒頭のアイデア出しで内面に着目したのは、この情熱をあぶりだすためです。
情熱は外部環境に着目するよりも、自分自身と向きあった方が生まれやすいのです。

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【編集後記】
昨日参加した3時間のワークショップ。
素晴らしい気づきがあり、事業をどういう方向に進めたいのか、
新しい姿が見えてきました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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