「ついにヤマトも限界か・・」
ヤマト運輸の宅配便配達で、時間指定(昼・夜)の廃止などを検討しているニュースを見て、そう感じた方は多いのではないでしょうか。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017022801430&g=eco
私はこの問題はヤマト運輸だけの問題でも、運輸業界だけの問題でもなく、
私は日本の問題の縮図だと感じています。
人手不足は確実に出てきている
日本において、労働人口の減少と共に、人手不足は確実に私たちが働く現場を蝕んでいきます。
それは「既に見えている未来」です。
特に身体を使う仕事は、加齢と共に厳しくなってくるので、
高齢化社会では他の業界に先んじて、人手不足が明らかになりやすいのだと推測します。
それが今回、運輸業界で露呈した、と私は感じています。
この人手不足問題に対して、ロボットや人工知能などのテクノロジーで解決する方法。
移民を受け入れる方法。
あるいは私が知らない方法も含めて検討は進んでいるでしょう。
ただ私は、労働人口が減っていく状況で、今まで通りのサービスを提供していて良いのか?と疑問に感じています。
価値あるサービスには対価を払うべき
運輸業界で言えば、良く言われるのが再配達の負担。
宅配ボックスを設置するのに補助金を出す、なんて話も出てきていますが、
根本問題を解決しないまま税金を投入するだけで、本当に良いのか?と私は疑問に感じています。
私はまず、再配達には相応の課金をすべきだと思います。
(買い物するときに、初回配達の日時指定をできることが前提条件となりますが。)
再度、人が動いてもらうにも関わらず、当然のようにタダだと感じている一般消費者に問題があると思うのです。
当たり前ですが、人に動いてもらうためにはコストがかかります。
そのコストが課金されることが分かっていれば、再配達されないように自粛する力が働きます。
この力が強くなれば、補助金などに頼らずとも、宅配ボックスを自ら設置するマンションや業者が生まれてくるかもしれません。
あるいは帰宅後の夜間受取が多いサラリーマンは、コンビニ受け取りに切り替えるかもしれません。
(コンビニ受け取りを利用した際の、運輸業とコンビニの収益の分担がどうなっているのか?が疑問ですが)
余談ですが、コンビニ受取のときにダンボールをその場で処分してくれるのなら、私は率先してコンビニ受取を使うようになるでしょう。
自分の部屋にダンボールが溜まっていくのが、毎度、景観を損なうし、あとで片付けるのが面倒だからです。
そんなわけで、運輸業界に限らずですが、価値あるサービスには堂々と課金して頂きたいと思います。
気持ちのよいサービスを受けたら、気持ちよく(お礼としての)お金をお支払いしたいですし。
ゴールの見えない働き方は日本を滅ぼず
言葉を変えると「もうタダ働きは止めましょう!」と言いたいのです。
訪問したけど誰も居ない。
宅配ボックスもないから持ち帰って、数時間後にまた持ってこなくちゃいけない。
次も居るかどうか分からないけど。
こんな自分の努力だけではどうしようもない働き方をされたとき、人の心はいとも簡単に折れます。
ゴールのない(見えない)システム開発も同じような印象です。
だから「デスマーチ」と言われるのです。
こんな無茶な働き方を強要させていたら、ますます貴重な労働人口が減って、日本は沈没します。
ゴールが見える。
自分の努力が成果につながっていると感じられる。
そのように感じられるからこそ、私たちはモチベーションを持って働くことができるのではないでしょうか。
今、デスマーチになってしまっているのであれば、
社会全体として、ゴールが見えるように、努力と成果がつながっているように仕組みを整えていく必要があると感じています。
そのキッカケとなるのが、私たちが一般消費者として、まずは意識を変えることです。
相手にタダ働きをさせない。
ゴールの見えないような労働をさせない。
価値あるサービスには、ちゃんと対価をお支払する。
そしてお礼を言う。
こんな記事を書きながら、一般消費者としての私には何ができるんだろう?と考えてしまいました。
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【編集後記】
1年ほど停滞を続けていた、本ブログのアクセス数が、
この1ヶ月ほどジワジワと、でも確実に伸びてきました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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