売れる商品には共通の特長があるように感じています。
私が仕事で支援することの多い「IT企業」と「士業・コンサルタント」。
この両者は、ほぼ関係がありませんが、このような異業種であっても、売れる商品には共通点があるように感じています。
コアとなる価値がしっかり存在している
1つ目の特長は、「コアとなる価値」が明確に定義されていることです。
顧客にとっても分かりやすく伝えられています。
IT企業の例では、IoT機器専用のデータ通信を提供するSORACOM。
最初にリリースした「SORACOM Air」以降、「Beam」「Canal」などサービスが次々とリリースされてきています。
ただ、「IoT機器専用」つまりIoT機器に最適化されたサービスというコアは、全く揺らぎません。
サービス内容から料金体系まで、(人ではなく)IoT機器をターゲットにしているのです。
この時点で「IoT機器のデータ通信・ネットワークと言えばSORACOM」というブランドを確立しています。
SORACOMには、このブランドを確立するための「強み」、強みを生み出す「独自資源」があると感じているのですが、本記事では割愛します。
様々な価値が多角的に展開されている
2つ目の特長は、「コアとなる価値」を中心に様々な価値が多角的に展開されることです。
コアな価値と異なり、数多く展開された価値の全ては、顧客は必要としていません。
ある顧客Aは、aという側面に魅力を感じ、
別の顧客Bは、bという側面に魅力を感じる、ということが起きます。
またしてもSORACOMの例で言えば、料金体系に魅力を感じる人が居る一方で、
WebコンソールからSIMの設定ができることをに魅力を感じる人も居るでしょう。
コアとなる価値はあくまでも「IoT機器のデータ通信」ですが、異なる側面に魅力を感じるのです。
どの顧客にどの価値が刺さるのか?は分かりません。
だからこそ、自分たちの「コアな価値」を徹底的に考え抜き、
その価値を中心に、付随する価値を広く・多角的に展開する必要があるのです。
コアを決めたら走り出す
3つ目の特長は、「コアとなる価値」さえ決まってしまえば、もう走り出すことです。
数多くの付随する価値を展開する前に、もうリリース(販売開始)です。
いくら考えても、商品を作る側が考えつくことには限界があります。
だから商品をリリースした上で、顧客の話を聴く。反応を見る。
そうやって付随する価値を発見し、別の顧客に伝わるように言語化していきます。
実際、ここまで事例を挙げてきたSORACOMも最初は「Air」のみでした。
その後「IoT機器向けデータ通信」に必要なサービスを、次々と追加してきているのです。
走り出して反応を見る。
別の側面を追加して、反応を見る。
さらに別の側面を追加して、反応を見る。
この繰り返しを高速に回している企業は、それがITだろうと士業・コンサルタントであろうとも、
あるいはその他の業種であったとしても、売れる商品を作っていくことができます。
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【編集後記】
今日は丸1日、ある企業で商品企画の研修をやります。2日間の2日目。
参加者からどんな企画が出てくるのか、楽しみです。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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