先日、ビジネスモデルデザイン講座というものに参加してきました。
ビジネスモデルキャンバスを体験してきたのです。
ビジネスモデルは顧客からスタートする
世の中には、様々なフレームワークが存在します。
私が日常的に使っているのは、このブログでは何度も紹介しているBASiCSやマインドフローです。
今回体験してきたビジネスモデルキャンバスもそうですが、ビジネスモデルをデザインするときには顧客からスタートします。
ドラッカーも「顧客は誰か?」と問うていますが、ここがビジネスの起点だということでしょう。
ビジネスモデルキャンバスが他のフレームワークと比べて秀でていると感じたのは、ストーリーを大事にするところです。
顧客の定義から始め、その顧客に提供する価値を定義します。
その後、販売経路となる手段・媒体(チャネル)、顧客と築きたい関係性、などと続いていきます。
これらの間を行ったり来たりすることで、流れるようなストーリーを作っていくのです。
上手くいくビジネスモデルは、ストーリーがしっかりと流れるとのことでした。
(BASiCSも「i」の統合で同じことを提言しているんですけどね)
そんなわけで、ビジネスモデルを考察するフレームワークや、世の中に出回っている新規事業開発の本を読むと、まずは顧客を定義するところから始まります。
顧客からだけのスタートで良いのか?
ただ、本当に顧客からだけのスタートで良いのか?その点は確認が必要です。
私たちのように、ひとりでゼロからビジネスを立ち上げる人、
スモールビジネスを立ち上げる人は特に、この点を確認しておきたいです。
何かというと、自分を忘れてはいけない、と。
確かに、顧客を定義して、その顧客が潜在的・顕在的に関わらず、望んでいる価値を提供できれば、ビジネスは立ち上がるでしょう。
その一方、そのビジネスを通じて、意欲や情熱が湧き上がってこないのだとしたら、
独立・起業してまでやる意味はありません。
この点、『経営者に贈る5つの質問』において、ドラッカーは1つ目に「われわれのミッションは何か?」と問うているのです。
「われわれの顧客は誰か?」は2つ目の質問なのです。
ミッションとは組織の存在理由です。
ひとりで働く人も、ひとりの組織です。
何らかのビジネスを立ち上げるのであれば、自分のミッションに合致したものを立ち上げる必要があります。
なお、この書籍の中で、『ビジョナリー・カンパニー』の著者であるジム・コリンズが解説を加えています。
「ミッションは働くことの意味を示す」と。
小さなビジネスは、顧客と自分からスタートしよう
結局、小さなビジネスを立ち上げる人たちにとって、大切なのは顧客と自分。
そんな当たり前の結論に至りました。
- 自分が長くお付き合いしたいお客様に対して、
- お客様が潜在・顕在的に望む価値を、
- 自分が開発した商品やサービスを媒体として、
- 意欲・情熱を持って提供する
まずはここからスタートではないか、と。
フレームワークに依存しすぎてしまうと、自分の感情と対話することを見失いがちです。
自分の頭を整理したり、アイデア発想やチェックツールとしてフレームワークを使いつつ、
心の声との対話を忘れないようにしたいですね。
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【編集後記】
息子の学校が卒業式の代休です。
習い事のない休日は珍しいので、家族で出かけてきます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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