私はかつて、ITエンジニアを12年間やっていました。
その後、商品企画・マーケティングを4年間やり、独立しました。
また、会社員だったときは管理職として、9年間チームを預かっていました。
これらの全てのフェーズにおいて、そして今なお、
ITエンジニアのときに身につけたスキルが役に立っています。
ITエンジニア、あるいはそのチームの経験価値を最大化するために、
システム以外の部分で役立つ、ITエンジニアのスキルについて考えてみました。
プロジェクトマネジメント(段取りの力)
システムを作る上で、重要なスキルの1つが段取りです。
システム開発プロジェクトは、数多くの人が関わり合うものなので、
段取りが非常に重要になってきます。
設計が終わらなければ、開発はできない。
開発が終わらなければ、テストはできない。
開発の中でも、Aを作り終えないとBに着手できない、
というような制限事項があったりします。
そして、コストと納期(スケジュール)に制限がありますので、
段取りのスキルが必然的に鍛えられていきます。
こうしてシステム開発を通じて鍛えられた段取りのスキルを、
他のことにも活かすことができます。
何か仕事をするにしても、段取りがしっかりしていると、
「事前準備がしっかりしているね」
「納期を意識しているね」
「仲間へのフォローが素晴らしいね」
というように高いパフォーマンスを発揮することができます。
仕事だけでなく、旅行でも、デートでも、段取りは関係者に喜んでもらうことができます。
論理思考
コードを書く人は、論理思考がしっかりしています。
(私はインフラ系エンジニアだったので、コードを書けないのですが。。)
「これって矛盾してない?」
「論理が破綻してるよね」
などが口癖な人は、論理思考がしっかりできているでしょう。
仕事は論理だけで動くわけではありませんが、
論理を組み立てられることは、言うまでもなく武器の1つです。
感情や勘だけで動く人よりも、よほど信頼されるでしょう。
ミーティングの方向性があやふやになっているときに
図式や表にすることによって、論点を整理したり、
混乱しているお客様のアタマを整理してあげたり。
マニュアル作り(見える化)
私がエンジニアの方を見ていて、スゴイと思うのは、マニュアル作りです。
あんなに詳細に作るのは日本人だけなんじゃないか?と思いますが。
コードを書くにせよ、システムのマニュアルを作るにせよ、
やっていることは、自分の知識・ノウハウを見える化することです。
世の中には、自分の頭の中にだけある知識・ノウハウを
表に出すことができず、せっかくの価値を埋没させている人・組織が山ほどあります。
このような人・組織は、見える化の方法を知らないことが多いのではないか?と感じています。
やり方を知らないので、「時間がない、忙しい」と理由をつけて、
見える化することができないのです。
今日はザックリと挙げてみましたが、ITエンジニアが持っているスキルを
システム開発だけに使うのは、もったいないです。
私の場合は、ITエンジニアとして身につけたスキルに、
中小企業診断士で得た知識を合わせました。
それだけでも、かなり戦いやすくなっていると感じています。
システム以外の仕事にもガンガン活かして、価値を最大化しましょう。
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【編集後記】
今日はこれから、約30年振り、実質初めてですが、あることをします(^_^;
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!