IT・システム関連

情報漏えい後の対応で、企業文化が伝わる

こんにちは、渋屋です。
JALの顧客情報システムに不正アクセスが発生し、顧客情報漏えいの可能性があることが発表されました。
何だか最近多いですね。
そういえば、ベネッセからの金銭補償のお手紙も届きました。

 

この金銭補償には意味があるのか?

ベネッセの情報漏えいは約2895万件です。これに対し、それぞれ500円の金権をばら撒いたわけです。
実際には送料も掛かっているから、1件当たり仮に550円とします。
何と、補償だけで159億円以上のお金が掛かっていることになります。

しかし、私はこの159億円の使い方は、あまりに意味がないと思っています。
情報漏えい対策の改善にもなっていないし、顧客も納得できないからです。

 

顧客が本当に期待していること

顧客が本当に期待しているのは、ベネッセが情報漏えい対策をきちんと実施し、
同様の事件・事故を起こさないようにすることです。
既に漏えいしてしまった情報についても、回収するなどして、できる限りリスクを減らす対応を求めるでしょう。

情報漏えいされた側は、500円もらったからと言って、何もできません。
ここまでベネッセの教材で勉強をしてきた子どもが、それを気に入っていればいるほど、
親心としてはベネッセから他社に乗り換えることはできないのではないでしょうか。

こんな使い道に困る500円を貰うくらいだったら、もっと今後の対策のために有効に使って欲しい。
それが素直な親の気持ちなのではないでしょうか。

 

事件の後に、企業の本来の姿が現れる

このベネッセの事件で感じたことは、少なくとも

  • 情報を扱うこと
  • 顧客との関係性を深めること

の2点について、考えが甘かったのではないかと思います。

顧客情報という機密情報を取り扱う以上、その運用には技術面からも規則面からも、
厳重さが求められます。
しかし、各報道を見る限り、素人でもデータを抜けてしまうくらい、
技術的な対策はなされていませんでした。
おそらく、規則面でもしっかりとした運用はなされていなかったのではないか?と思います。

少なくとも顧客データベースを守るためには、パッと思い浮かぶだけでも、
いくつもの対策が打てるハズです。
159億円の一部を、こういうところに有効に活用して頂きたいです。

さらに顧客との関係性について。
魅力的な商品で、子供に「もっと続けたい」と言わせる商品開発は
上手だったのかもしれません。
しかし、親を含めた顧客とのトータルな関係性構築においては、
未熟だったところが露呈したと思っています。

このような事件の直後は、考える時間がないだけに裸にされてしまいます。
それは私達も同じです。
あるとき、何の準備をする間もなく丸裸にされ、自分達の企業文化が公にされたら?

事件が起きないことが一番ですが、仮にそうなったとしても、
顧客に支持されるような企業文化を身につけておきたいですね。

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【編集後記】

今日は早起き失敗しました。やはり早く寝ないといけませんね。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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