中小企業診断士の受験生と会話をしていると、良く聞かれる質問がいくつかあります。
今回は、その1つについて書きます。
このテキストだけで大丈夫ですか?
本当に良く聞かれる質問です。
「このテキスト(問題集)だけで大丈夫ですか?」
私自身、高校や大学受験の頃は、いくつもの参考書に目移りしてしまい、
常に不安を感じて勉強していた経験があるので、気持ちは良く分かります。
自分が勉強しているテキストだけで本当に本番試験に通用するだろうか?
抜けている論点やポイントはないだろうか?
ただ、高校や大学受験時の私がそうであったように、
この質問をされる方の大部分に共通していることがあります。
まだ、目の前の1冊すら、やり切っていないということです。
最初にやるべきことは、目の前の1冊を完璧にしてから
冷静に考えてみると、1冊すら終えていない状態で、
その1冊に不足があるかもしれない、と不安を抱くのは、変な状態です。
目の前の1冊をやり切って、それでも試験との間にギャップを感じているのであれば、
それを埋める他のテキストに手を出せば良いでしょう。
1冊をやり切った方は、自分の実力と試験との差が分かっていますので、
実は「このテキストだけで大丈夫ですか?」の質問をされてこないのです。
ここまで到達できれば、合格はかなり近付いていることでしょう。
とにかく、まず最初にやるべきことは、目の前の1冊を完璧にすること。
それまでは、余計なことを考えずにスピード重視で繰り返し、その1冊に取り組む。
合格への近道は、この方法です。
目の前の1冊が難しすぎる場合のみ、入門書が必要
唯一、例外があります。
最初の1冊が、そもそも難しすぎて進められない場合です。
私の場合、財務・会計が苦手でしたので、受験テキストからいったん離れて、
ビジネスパーソン向けの入門書を読みました。
それによって概略が理解できてから、ようやく受験テキストを進められるようになりました。
このように最初の1冊に取り掛かれない場合には、
別の本を用意しても良いのではないか、と思います。
(ただ、ささっと終えて、早くテキストに戻りましょう)
受験生は皆、不安です。
特にこれからの時期、ゴールデンウィークを終える頃から、
徐々に受験生は「本番モード」に突入していきます。
残り時間も短くなる中で、不安は増していくでしょう。
だからこそ、「このテキストだけで大丈夫か?」病に正しく対応して、
目の前の1冊をキッチリと身につけていくことを大切にしていただきたいです。
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【編集後記】
2家族の合同旅行。
今朝の早朝に移動して、渋滞に全くつかまらずに、自宅に戻りました。
子どもたちは、お昼過ぎから、また一緒に遊ぶらしいですが(^_^;
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!