IT・システム関連

システム屋さんとあなたの会話は、なぜ噛み合わないのか?

昨日は、Eコマース事業をやられている小嶋さんとランチ。
久々にお会いして、情報交換をさせていただきました。

夜は、診断士としても、フリーランスとしても先輩の上江さんと会食。
二人とも立ち上げ時期のフリーランス同士。色々なお話しを。
お互いに切磋琢磨して、皆で成功しよう!と。

小嶋さん、上江さん、ありがとうございました!!

 

ユーザの視点、システム屋の視点

上記のEコマース事業をやられている小嶋さんと会話していたとき、
システム屋さんが期待通りに動いてくれないことをうかがいました。
つい先日までシステム屋で働いていた身としては、とても耳の痛い話でした。

と同時に、ユーザ企業とシステム屋の間に起こる乖離は、容易に想像がつくものでした。
ユーザ企業から見ると、システム屋さんは、数多くの企業にシステムを導入することによって、
システムのみならず(ここが大事!)、業務についても、事例を良く知っていることを期待しています。

物流システムに特化したであれば、物流における業務フロー・データの流れなどの
ベストプラクティスを知った上で、そのユーザ企業に適した提案をしてきて欲しい、と。
Eコマースでも同様です。

一方、システム屋さんは、そんなことは考えていません。
いえ、その要求に気づいてはいるものの、そんなことができる人材は、極めて稀です。
結果として、そんな要求・期待には、ほとんど応えられません。
応えられる場合は、「コンサルティングサービス」として、高い報酬を要求することでしょう。

この両者の間には、埋めがたい溝があるように感じています。
ユーザ企業の目的は、事業を伸ばすことにあるのですが、
システム屋さんの目的は、システムを作ることにあるからです。

両者がチームとして一体化するためには、まず共通の目的を持つことが必要でしょう。

 

ユーザ企業に求められること

とは言え、その溝を放置しておくわけにもいきません。
両者が少しずつ成長し、お互いの期待領域に踏み込むことで、溝は減っていくと思っています。

システム屋さんがユーザ企業に望むことと言えば、業務をしっかり理解することです。
大企業になるほど、事業部門とシステム部門の壁は厚く、業務要件が整理されないことが多いと感じます。
「業務を理解し、それを何とか見える化」する。
業務フローやデータフローを図式化するだけで、システム屋さんは相当助かると思います。

ついで、「技術の格子を理解する」ことです。
業務要件をシステム要件に落とし込む作業を、技術を全く知らずして行うことはできません。
とは言え、技術の詳細を理解することは、なかなか難しいでしょう。

急に宣伝になってしまいますが、こちらの本は、このような一般ビジネスパーソンが
IT技術を理解するために書かれています。

「とにかく分かりやすい」というコメントを、IT業界以外の方から、数多くいただいています。

 

システム屋に求められること

システム屋さんには、上述の通り、数多くのシステムを導入して得られた経験を、
ユーザ企業に提案することが求められます。

人事システムであれば、社会保険労務士がやっているような人事的な企画を、
会計システムであれば、公認会計士や税理士がやっているような財務・経理の企画を、
求められているのです。

つまり、物流システムを提案するなら、システムの提案以前に物流の提案を、
Eコマースシステムを提案するなら、Eコマース事業の提案を、
予算管理のシステムなら、どのように予算管理をすると良いのか?という提案を、
お客様は望んでいます。

「それはお客様の仕事じゃ・・・」という嘆きが聞こえてきそうですが、
望まれていることを提供できる企業が生き残り、そうでない企業は市場から退場させられる。
市場とは、そういうものでしょう。

品質・納期・コストを守るためのスキルは、システム屋さんは既に意識していることでしょう。
ただ、それだけでは足りない。
上述のような専門性を持った提案が求められていることに対して、どのような手を打つでしょうか?

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【編集後記】
4月に入ってから昨日まで、ずっと1社のお仕事をしていたのですが、
今日から別の仕事も始めます。
新たな出会いもありそうで、楽しみです!
とにかく今は、ひたすら経験を積んでいきます。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!

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