会社員としての時間が残り少なくなってきました。
私が会社を辞め、独立することを知った方からの一部からは、
「私にはできない」と明確に言われます。
あるいは、「羨ましい」と言われることも。これも暗に「私にはできない」と言っています。
私自身、他者に独立をオススメするわけではありませんが、
「変化できないこと」は大きなリスクだと考えています。
今回は、その辺りについて、私の意見を書いてみます。
迫る失業、第3の波
過去、歴史を振り返ると、大量の失業者を生んだ波が2つありました。
1つ目は、1700年代後半、産業革命によって発生した農民の失業。
2つ目は、1960年代に急速に進んだ工場のオートメーション化による工場労働者の失業。
少し前に、こちらの記事『オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった』 でなくなっていく仕事が指摘されました。
この記事に限らず、総務省やリサーチ会社のガートナーなど、
多くの研究機関・組織が、近い将来、職種に大きな変動が発生することを指摘しています。
共通するのは、端的に述べると、ITの進化によって多くの仕事が
人間からシステムに置き換わる、という内容です。
これらの内容を踏まえると、上記2つに匹敵する、第3の失業の波が迫っている、
と言っても、言い過ぎではないでしょう。
変化に疎い会社員のリスク
この失業の波は、会社員だけでなく、経営者、フリーランス、
世界中の全ての人に襲い掛かってきます。
しかし、会社員である私が日々感じていることですが、
このリスクに最も疎いのは、間違いなく会社員です。
その証拠に冒頭に書いたような「私にはできない」というコメントが出てくるのです。
(繰り返しになりますが、変化できれば良いのであって、独立を推奨するものではありません)
経営者は時代の流れを読み間違えると、会社をつぶしてしまいます。
フリーランスも、古びた自分の仕事に固執していたら、仕事がなくなってしまいます。
一方、会社員は、会社に行ってさえいれば、給与が支払われてしまうからです。
なお、ここでの「会社員」には「雇われ経営者」も含みます。
大企業の役員など、会社員の延長として経営者になっている人たちは、
(私のお会いしたことのある多くの方は)会社員と同じリスク感覚でした。
リスクに疎い人が取り残される世界
既に述べましたように、経営者やフリーランスは、世の中の変化に対して敏感です。
当然のことながら、変化に対しても準備を進めていく人が、比較的多いでしょう。
しかし、リスクに疎い人は、世の中の変化に気付かないまま、
第3の波に飲み込まれてしまうかもしれません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
かのドラッカーは、3年ごとに新しい分野を学び、身につけていきました。
『ワーク・シフト』では、未来で成功するには、「専門技能の連続的習得」が求められる、
と述べられています。
共通しているのは、1つの分野に固執するのではなく、
数年毎に新しい専門知識を身につけていく貪欲さです。
日々の学習習慣を持ち、変化できる人、と言い換えても良いでしょう。
会社員であろうとも、他の誰であろうとも、
この能力は、その人の人生に大きな影響を与える、と感じています。
そんな変わろうとする人の力になるプラットフォームを、
少しずつ作り上げている最中です。
あ、私自身も、「専門技能の連続的習得」をしていかなければなりません。
自戒を込めた記事でした。
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【編集後記】
今晩は、前々からお世話になっている経営者の方と会食です。
常にチャレンジし続けている方ですので、楽しみです。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!