人間、理解できないことは実行することができません。
今日はそんな当たり前の話を。
難解なコンサルティング報告書
ある会社にコンサルティングが入り、その会社のメンバーとコンサルタントで
チームが組まれました。
そのチームは、ここ数ヶ月をかけて、新規事業の戦略を練りに練ってきました。
途中で何度か役員や幹部レベルのレビューも受けて、
昨日、いよいよ(ほぼ)最終版として、多くの人の前で発表されたのでした。
その発表は制限時間の30分を大きく超え、40分にも及びました。
いくつもの市場データ、競合他社とのポジショニングなどを現す
フレームワークが次々と現れます。
「・・・で、結局、何を言いたいのだろう?」
私の第一印象は上記の通りです。
難しい活動をすることで満足していないか?
コンサルティングに入っていた会社の人たちに私は会ったことがありません。
チームに入っていた会社側の人たちは、私の知る限り、優秀な人たちです。
私がふと思ったのは、頭の良い人たちが集まって、
難しい活動をすることによって、自己満足してしまったのではないか?ということです。
新規事業を計画するということは、多角的な視点が必要ですし、
さらにバランス感覚も求められます。
検討するときは、パズルを解いていくような難しい活動であっても良いと思うのです。
ただ、それを事業計画として発表するときには、
シンプルに、簡単にする必要があります。
難しいことは理解できない。理解できないことは実行されない。
どんなに素晴らしい計画であったとしても、理解されなければ意味がありません。
もっと言えば、「それをやりたい」と思ってもらえるように共感してもらわねばなりません。
しかし、それが難解な説明だったとしたら。
理解もできませんし、もちろん、共感なんてできません。
誰一人として行動に移すことができませんので、
この新規事業は暗礁に乗り上げることが容易に想像できてしまったのでした。
戦略を実行するのは、計画した人たちだけではありません。
もっと普通の人、一般の人も実行するのです。
そういう人たちが、簡単に理解でき、共感できるような
分かりやすい事業計画を目指したいものです。
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【編集後記】
色んな活動が加速してきました!
時間がもっと欲しいです(^_^;
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!