何度かこのブログで書いていますが、
私が3月末で会社を辞め、フリーランスとして独立します。
今回はいくつかある辞める理由のうち、
顧客との距離について書きたいと思います。
マーケティングとセールスの違い
4年前、今の部署に異動した理由は、
マーケティングをやってみたかったからです。
しかし、異動して分かったことは、
マーケティングとセールスは連携が難しいということでした。
良く例えられることですが、営業は狩猟民族タイプです。
目の前の(短期的な)案件を獲得することが唯一の目標です。
私は、3年後の案件を作るために長期の段取りをしている
営業を1人しか見たことがありませんでした。
(営業の場合、3年後もその顧客を担当している確証がないため、
とりあえず目の前の案件を獲得しておこう、という考えに
偏ってしまうのも分かります。)
一方、マーケティングは農耕民族タイプです。
土を耕し、種を植え、水をやり、実を収穫するまでに
長期の時間を費やすことを当然と考えています。
セールスファネルという考え方を持っているのは、
営業部門には皆無で、マーケティング部門でしか
使われない概念のようでした。
(今回はセールスファネルの詳細な説明は省きます)
連携が難しいマーケティングとセールス
私が属しているような大企業で、
これだけマーケティング部門と営業部門の文化に
ギャップがあると、連携するのは大変でした。
一般的にマーケティング部門で有効なリードを
作って営業部門に渡したとしても、感謝されるとは限りません。
それよりも、「私の顧客に勝手なことをするな」という
意見が出ることの方が多いでしょう。
そして、営業部門から見ると、直近の受注・売上につながらないような
動きをするマーケティング部門のことを、「何をしてるんだ!」と
非難的な目で見る人も多いと思います。
これは日本において、マーケティング思考が、
まだまだ現場まで浸透していないことを示しています。
このような理由もあり、私はマーケティング部門に居るのですが、
なかなか真の意味でのマーケティング活動ができませんでした。
そして、マーケティング担当として、お客様とお会いする機会も
そう多くはありませんでした。
(営業支援として営業に同行することはありましたが)
顧客との接点を増やしたい
私が独立を決意した理由の1つは、
- マーケティングからセールスへの流れ、
- お客様へのサービスの提供、
- そしてフィードバックを頂く、
そのような一連の活動全てに関わりたかったからです。
大企業では部門ごとに分かれてしまう活動ですが、
フリーランスであれば、1人でできます。
自分自身でサービスを提供することで、
お客様との接点を増やすことができます。
フィードバックもお客様の顔を知った上で頂くことができます。
そうなると、マーケティングも、より顧客のニーズを知った上で
行うことが可能になるでしょう。
組織の小ささを活かし、マーケティング活動を小さなサイクルで
スピーディーにまわしていく。
それが今、私がやりたいことの1つです。
お客様一人ひとりの顔をしっかり見て、
活動していきたいと思います。
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【編集後記】
明日はトライアスロン初レース。
先ほど海で試泳をしてきました。
今から緊張とワクワクが入り乱れています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!