6月5日、ソフトバンクは感情を持ったパーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を発表しました。
孫社長はTwitterで「25年間この日が来ることを夢見てきました」とコメントしており、新しい時代の幕開けを喜んでいました。
■
19万8千円で販売されるこのロボット。
特長は感情学習を「集合知」として行うことです。
1台1台が学んだ内容をクラウドに集約。そこでの学びを各ロボットに配信することで、飛躍的なスピードで学習することが可能になります。
ロボットとしては汎用的なつくりで、目立った特徴はありません。
■
一方、Googleは自ら学ぶ人工知能だけでなく、機械としてのロボットについても積極的に取り組んでいます。
東京大学発のベンチャー「シャフト」は、災害対応のロボットで足元が悪く不安定な場所でも2足歩行が出来るロボットを開発しています。
Googleに買収されたことで、一時期ニュースでも数多く取り上げられていました。
とは言え、Googleが機械的なロボットだけでなく、人工知能にも進出しているのは明らかです。
機械工学的なノウハウは買収して蓄積するしかありませんが、データ分析を中心とするノウハウは、Googleの強みというより
本丸だからです。
IBMは人工知能「ワトソン」を展開しています。
ワトソンは2011年2月に米国のクイズ王を倒し、人々を驚かせました。
先日、ワトソンを見た友人から話を聞くと、SF映画の世界が既に目の前に実現していることに驚いたそうです。
さらに、私たち一般ユーザが既に手にしている人工知能もあります。
iPhoneに搭載されている「Siri」です。
私はあまり利用したことがありませんが、ソフトバンクの人工知能同様、これまでの学びをクラウドに集約して、飛躍的に賢くなっているそうです。(おそらく日本語より英語版の方が、利用者が多い分、成長が早いでしょう)
■
このように各社が人工知能への投資・事業を活発にしています。
例として挙げた会社だけでなく、もはや様々な会社が活発に動いており、正に玉石混交です。
人工知能なんてSF世界の話だけだと思っていたら大間違いです。
上述の通り、既に各社が手を出しています。
今後、ますます人工知能は賢くなり、私たちの生活にも入り込んで来ることでしょう。
冒頭にご紹介したソフトバンクの「Pepper」。
19万8千円という価格設定ですから、一般家庭にも浸透していきますね。
■
Amazonは人工知能搭載のヘリコプターを使った30分以内の配送「Amazon Prime Air」を発表しました。
同様に、人工知能は「既にある」という発想で、それらを利用したビジネスモデルを考えてみてはいかがでしょうか?