おはようございます。渋屋です。
今朝は早起きできたので、リハビリとストレッチを入念に。
毎日やることが朝終わるとスッキリしますね!
今日は書籍の紹介です。
社会はウェブをコピーする
著者は「ワイアード」「ギズモード・ジャパン」など、紙とウェブの両分野で多くの媒体を立ち上げてきた、小林弘人さん。
国内外企業のデジタルマーケティング全般からメディアの立ち上げ・運用などを支援しているだけに、利用者の視点から、思想など文化的な側面を合わせてウェブを見て、現実社会と比較しています。
本書を一言でまとめると「社会はウェブをコピーする」になるでしょう。
それは著者の一番の主張であるようにも受け取れます。
ウェブの特長
では社会はウェブの何をコピーするのでしょうか?
「人間中心主義」「シェア」「オープン」
これらの考え方・思想が現代ウェブの中心です。
ウェブはテクノロジー信仰者が利用するだけのものではなく、既に人間を中心とする世界(人間中心主義)に変わってきています。
ニュースは個人向けにカスタマイズされるのが当たり前となり、SNSでは個人同士の情報交換が行われています。
東日本大震災のとき、情報交換をうながしたのはTwitterのようなSNSですし、多くの活動をクラウドが支えました。
次に「シェア」です。
色々な事例が書かれていますが、最も分かりやすいのは、「くまモン」でしょう。
「くまモン」は熊本県の許諾を受ければ、同県県産品でのPRやパッケージなどに「くまモン」を利用することができます。
著作物を厳重に管理するのではなく、その管理を弾力的に運用することで、著作物の流動性を高め、注目を先に集めるのだ。
この事例は現実社会のものですが、考え方・思考はオープンソースで培われたウェブのものです。
そして「オープン」。
「シェア」つまり何かを共有するために、それを多くの人が認識できるようにするために「オープン」にすることが大前提になります。
インターネット自体が技術をオープンにし、シェアすることから始まった。私はインターネットにOSがあるとしたら、それは「オープン」という思想だと思う。
一方の現実社会は?
現実社会は、「オープン」「シェア」という思想がまだまだ浸透しているとは言いがたい状況だと思います。
自分の資産を握り締め、ノウハウを営業秘密としてクローズにしている個人・組織が大半ではないでしょうか?
しかし、上記の「くまモン」のように、現実社会においても、ウェブで培われた思想を活用することで、成果をあげるプロジェクトが生まれてきました。
自分の資産やノウハウをオープンにすることで、より高い成果をあげる例が増えているように感じています。
ウェブの技術的なことは分からなくても、思想的なことは全ての人が把握しておきたい「現実」です。
その思想が現実社会にコピーされる潮流が加速するならば、一層そうでしょう。
この本は、世の流れを把握して、自分の生活やビジネスを豊かにしたい全ての方にオススメしたい良書です。
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【編集後記】
ストレッチは続けているものの、運動不足で眠りが浅くなっているように感じています。
プールウォークなどで活動量を上げたいです。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!