おはようございます。渋屋です。
今までと異なった、新しい「働き方」を模索している企業・人が増えていると感じています。
こちら(「働き方」市場が盛り上がっている理由とは?)にも書きましたが、企業としても、個人としても、今の働き方に限界を感じているからだと推測しています。
働き方を変えるために、必要なことは何でしょうか?
■ITで出来ることと出来ないこと
「新しい働き方」というと、ノマドをイメージする方が多いでしょう。
自宅やカフェでリラックスしながら、Skypeでミーティング。というわけです。
しかし、少なくともIT屋としては、ITで出来ることと出来ないことを認識している必要があるでしょう。
何でもかんでも、ITで解決出来るわけではない、ということを知り、全体俯瞰できるようになることが、はじめの一歩だと思うのです。
先にITで出来ないことを挙げてみます。
例えば、ノマドのような働き方を社員に許可しようとすると、就業規則の変更が必要になるかもしれません。
社員・部下がどこに居て、どのような仕事をしているのか?を管理する方法も変わるでしょう。
就業規則の変更や、管理職教育はITだけでは、どうにもなりません。
それ以前に、なぜ働き方を変えるのか?会社の戦略とどのような関係性にあるのか?
そういう根本的なところは、ITだけで対応できません。
あくまでもITは手段だからです。
■ITが出来ること
ITで出来ることは、大きくわけて2つに分かれます。
1つは、今までの業務と同じことを、ITで効率良くできるようにすること。
もう1つは、今までの業務のやり方を、ITで根本から変えてしまうことです。
上述のように、離れた相手ともいつでもミーティングできるSkypeは、働き方を変える有効なツールです。
一緒に仕事を進めていく人が、物理的に同じ場所にいなければならない、という制約を少なくしました。
これはITで効率を上げる例でしょう。
物理的に集まるための時間・コストを削減し、全体としての効率を上げることにつながります。
もう1つの根本から変えてしまう例も数多くあります。
今まで新規のお客様を獲得するために、テレアポをして、訪問して対面で説明をして・・・
という流れで行っていた業務があったとします。
ホームページで製品・サービスを紹介するように変えたらどうなるでしょう?
簡単な説明まではホームページ上の動画などで説明して、興味を持ったお客様は、申込フォームから連絡を入れてもらうようにします。
そこから初めて、人が動くようになります。
ビフォー/アフターで、営業プロセスが大きく変わったことに気付かれたでしょう。
(これはあくまでも例なので、提供している製品・サービスによって、このモデルが良く機能するかどうかは変わると思います。)
このように業務プロセス、つまり働き方そのものをITで変えることも出来ます。
まとめますと、働き方を変えるためには、ITで出来ることと出来ないことがあります。
ITで出来ることは、現状業務プロセスを効率化する方法と、業務プロセスそのものを変える方法があります。
このうち、何を提案しようとしているのか?
ITベンダーは常に意識する必要があると思います。
自分の製品・サービスだけに視野が狭まらないように・・・
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【編集後記】
週末のフルマラソンに向けて、最終調整をしたかったのですが、昨日はあいにくの雨でした。
お天気には逆らえないので、おとなしく身体を休めました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!