「忙しくて手がまわらない」
良く聞く言葉です。
「心を失う」と書いて「忙しい」ですから、私自身はこの言葉を禁句にしています。
心を失いたくないからです。
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仕事の主導権を失うと忙しくなる
しかし、このところ、どうにも手がまわらなくなっていました。
その割には充実感に溢れる感情も湧いてこない。
何か根本的な問題がある・・と感じて、改めて自分の周りを観察してみたら、仕事の主導権を失いつつあることを発見しました。
最近、ある公的機関から何度も似たような事務処理を依頼されたり、研修会社とお客様の間のコミュニケーションミスなのか?研修の内容を詰めるのに手間が掛かったりしていました。
私の主導権が及ばないところで手間が発生していたので、「振り回されている感」が満載になったのです。この感覚は、会社員だった頃、上司の気まぐれで依頼される仕事に似た疲弊感があります。
主導権を握ったままなら、大きな問題にはならない
一方で、仕事の主導権を握ったままなら、少しくらい仕事量が増えても、精神的な負担にはなりません。自分で筋道を立てて、その通りに仕事を進めていくことができるからです。
他者に主導権を握られてしまった場合と比べると、自分が主導権を握っていれば、大きな誤差は発生しにくいものです。それに自分が仕事を動かしているので、充実感を得ることもできます。
直接お客様と会話できるポジションを
主導権を失うのは、お客様と直接会話できるポジションを取っていないからです。
公的機関に事務処理を要求されるのは、公的機関がお客様との仲介役になっているから。
研修会社の件も同様です。
仕事をする上で、仲介役が入ることはあり得ることですので、ゼロにすることはできません。営業的な可能性を考えても、そのような役回りをして下さるパートナーが存在することはプラスも大きいのです。
しかし、どんなビジネス形態であれ、お客様から顔が見えている存在であること。
これが主導権を握り続けるための必須条件です。
このところ、公的機関や研修会社からの依頼案件が多かったので、その大事な原則を見失っていました。
仕事の主導権を手放したくないから、大企業を辞めてフリーランスになったのです。
大事な大事なことですので、これを機に、自らに刷り込んでおこうと思います。
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