中小企業診断士

中小企業診断士の仕事を分類する(聴く・話す・書く)

前回の記事では、士業が食えるようになるためには、以下の2つが必要だとお伝えしました。

  • 商品・サービス(売り物)
  • 売り方

売り物があり、売り方を知っていることがビジネスになるという、実は当たり前のことです。
ただ、多くの士業がそれを忘れている・無視している・意図的に見ないようにしているような気がしています。

今回は中小企業診断士の仕事内容を聴く・話す・書くの切り口で分類してみます。

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中小企業診断士の世界では良く言われることですが、聴く(診る)・話す・書くの分類です。
これらをバランス良く組み立てるも良いですし、得意な部分に特化しても良いでしょう。

 

コンサルティングは「聴く」仕事

コンサルティングは聴く仕事です。
自分の知識をひたすら話したがる人を見かけますが、それは全く意味がありません。
お客様が「知識が必要」「知りたい」と思わない限り、何を話しても伝わらないからです。

お客様の表面的な悩みを掘り下げて、真の問題を探るには、聴くことが最重要です。
あるいは、真の問題を探る・探らないに関わらず、「とにかく話を聴いて欲しい」と考える経営者も多いです。

コンサルティングの目的は

  • 経営をより良くすること
  • (人生と事業が一体化している)中小企業の社長の人生をより良くすること

だと考えています。

では「より良く」とは何なのか?
人それぞれに価値観が異なるからこそ、聴くしかないのです。

中小企業診断士としては、公的機関の相談窓口をやったり、派遣専門家として企業訪問したりすることが、コンサルティングに近いでしょう。

 

セミナー・研修・講演は「話す」仕事

セミナーなどに登壇するのは、話す仕事です。
参加者に何らかの情報を伝え、何かを持ち帰っていただきます。
それがセミナー等の目的です。

研修会社や公的機関から依頼を受けて講師として登壇することもありますし、
自分でセミナーを主催して、企画から集客・登壇・アフターフォローまで行うこともあります。
(主催している人は稀なので、ぜひオススメしたいです。圧倒的に経験を積めます)

公的機関から依頼を受けるには、担当者と人脈をつくらなければなりません。
研修会社とのつながりも、黙っていてはできませんし、仕事も獲得できません。

自分で「こういうテーマの研修ができます」という企画・案内資料をつくって紹介するなどが必要です。
当然ですが、中小企業診断士ということだけで依頼が来ることはありません。

 

記事作成は「書く」仕事

記事を書く仕事もあります。
聴く・話すに比べると、仕事の数は減るかもしれません。

私の場合は、大企業からの依頼、公的機関からの依頼で書いたことがあります。
また出版して著者になることも、書く仕事ですね。

一般的には聴く・話すに比べると時間単価は安くなります。
ただ、書く仕事には、それ以外のメリットがあります。

  • 時間のコントロールが自由(人と会うわけでないので、自分の都合の良いときに書くことができる)
  • 「取材」と称して、他社のビジネスを見ることができる
  • コンテンツを蓄積できる(書いたことをコンサルティングやセミナーに流用できる)
  • マーケティングに活用できる(モノが残るので信頼されやすい、Webからの仕事獲得)

単発の仕事として見ると時間単価が低いのですが、様々に流用が効くので、波及効果が大きいのです。

また、話すスキルが高い場合、若干理解が浅くても、雰囲気で乗り越えてしまうことができます。
文章を書くと、ごまかすことができないので、自分の理解の浅い部分が明確になります。

 

バランスは自分次第

この3つのバランスをどのように組み立てるかは、自分次第です。
私は毎日ブログやメルマガを書いていますので、一般的な中小企業診断士に比べると、書く時間・量が圧倒的に多いです。

「聴く」と「書く」を合わせて、事業計画書の作成代行や、補助金申請の代行業務をしている人もいます。
経営者の知識が不足している経営者に対して「話す(教える)」こともあるでしょう。

単に組み合わせを考えるだけでなく、自分自身の売り物(商品・サービス)と売り方も考えましょう。
人から与えられる仕事だけをこなしているだけだと、いつまでも独立できません。
聴く・話す・書くを組み合わせつつ、どう売るのか?何を提供するのか?も考え、実践していきましょう。

中小企業診断士の仕事に関する記事です。

「データで見る」中小企業診断士はどんな仕事をしているか?

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