コンサルタントの国家資格である中小企業診断士。これを取ったからと言って、コンサルティングはできません。
また、深い専門知識と経験があったとしても、やはりコンサルティングができるとは限りません。
では、どうすればコンサルティングができるようになるのでしょうか?
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中小企業診断士がコンサルティングをできない理由
せっかく中小企業診断士を取得したとしても、いきなりコンサルティングができるようにはなりません。
あまり受験生には知られていない「不都合な真実」です。
理由はこちらの記事でご紹介しました。
経営全般の知識がついているのは確かですが、コンサルティングの「型」が身に着いていないからです。
そのため、型を身につけるためのセミナーを先日行いました。(こちらです。次回開催日は未定です)
基本的な型は、上記の記事でお伝えした通り、ドラッカーの質問です。
それに加えて、こちらの記事でご紹介した2つの条件が必要になると考えています。
- 現状と理想、その間のギャップを明確にすること
- ギャップを埋めるための仕組み(ソリューション)を提供すること
深い専門知識があっても、コンサルティングできない理由
中小企業診断士同様に、深い専門知識があっても、コンサルティングができるとは限りません。
上述の通り、コンサルティングを行うためには、まずは「現状」を整理しなければなりません。
その現状に起きている問題は大きく2つあります。
- 専門知識を提供するだけで解決する問題
- そうではない問題
前者は、知識さえあれば、比較的すぐに問題解決することができます。
- 現状:プリンターから紙が出て来なくなった→(理想:解決したい)
- 現状:軽減税率に対応していないレジ→(理想:対応させたい)
- 現状:法改正に応じた就業規則になっていない→(理想:法改正に対応させたい)
これらの問題を解決することを「コンサルティング」と呼ぶでしょうか?
仮に呼んだとしても、知識ですぐに解決しますから、単発のコンサルティングで終わってしまいます。
後者は、専門知識だけでは解決できません。
そして経営者が抱える悩みは、圧倒的に後者の方が多いのです。
- 思ったように従業員が働いてくれない
- 売上・利益が伸びない
- 採用ができずに、ずっと人手不足
これらは、知識があるからと言って、即解決できるようなものではありません。
経営者自身の考え方や行動を変える必要があるかもしれません。
そういう根深い問題を解決するのに必要なのは、専門知識の前に「徹底的に聴く力」です。
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真の問題に辿り着くための3つのアプローチ
現状の問題を正しく把握することが、コンサルティングの第一歩です。
私は、問題把握のためには、大きく分けて3つのアプローチがあると感じています。
ちなみに、上記の専門知識ですぐに解決する問題は、コンサルティングの対象から外しています。
専門知識でサクッと解決できないような問題を掘り下げるアプローチです。
問題の上位概念を考えること
お客様が最初に口にする「問題」は、大抵、本当の問題ではありません。
その問題には、より上位の概念が隠れていると考えた方が良いのです。
仮に「太っている」ことが問題だと言われたらどうでしょう?
それを真の問題だと捉えてしまうと、「やせること」が解決策になってしまいます。
より上位の問題が何か?を考えると、「健康を脅かす恐れがあること」ではないでしょうか。
とすれば、健康でありさえすれば、必ずしもやせる必要はないのかもしれません。
やせる以外の別の選択肢が生まれてくるのです。
こうやって検討範囲を漏れないようにしたいものです。
仮説を立ててデータ分析すること
「売上が下がってきた」だけでは、その真因は全く分かりません。
- 客数が減ったのか、顧客単価が減ったのか、来店頻度が下がっているのか?
- 時間(時間帯、曜日、平日・休日、天気、月、季節)毎の変化は?
- 顧客(性別、年齢、店からの距離、支払方法、スタンプカードの利用有無、人数)
などのように切り口を考えます。
その上で、仮説を立てつつデータ分析することで、真因を追求します。
お客様の気持ちを掘り下げること
「思ったように従業員が働いてくれない」というような感情的な相談の場合、いきなり論理を振りかざすのは危険です。
それよりも、お客様の気持ちが収まって冷静になるまでは、「ただただ聴く」ことが重要です。
じっくり聴くことによって、自然とお客様の気持ちは落ち着いていきますし、「安心・安全の場」を提供することによって、何でも話せるようになります。
そうやって気持ちを吐き出してもらいつつ、問いを投げかけるのです。
「思ったように働いてくれない」とは、具体的にどういうことですか?というように。
お客様の感情と、事実を切り分けつつ、情報を整理していきます。
感情的な相談の場合は、これをやっているだけで、真の問題をお客様自身が発見することも多いのです。
コンサルティングの「型」を身につけましょう。
特に真の問題を特定するためのアプローチを身につけると、お客様へ貢献しやすくなります。
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