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なぜ、ほとんどの中小企業にシステム開発は不要なのか?

起業直後や、まだ立ち上げたばかりで人数が少ない頃、
多くの企業にとって「システム開発」は不要だと感じています。

しかし、私のところには、多くのシステム相談がやってきます。
この記事では、ほとんどの中小企業にとって、システム開発は不要であることをお伝えしておきます。
またシステム開発が必要な場合でも、失敗しない方法を解説します。

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なぜ、ほとんどの中小企業にシステム開発は不要なのか?

多くの中小企業にとって、システム開発は不要です。
例外は、起業当初からグローバル展開を狙うとか、プラットフォームを取りに行くというような場合だけです。

理由は、ビジネスの基本機能は、既に十分揃っているからです。
例えばWebで予約を受け付ける美容院を考えてみましょう。

  • 店舗の存在をネット上でアピールする【Webマーケティング】
    →ホームページをつくったり、ホットペッパービューティーのような既存プラットフォームを利用する
  • ネット上で予約を受け付ける【予約】
    RESERVAのような無償から使えるツールを利用する
  • 来店・髪を切る
  • 現金・クレジットカードなどでお支払いする【決済】
    AirレジのようなスマートPOSレジを利用する

というように、それぞれの機能(【】で囲ったもの)は、世の中にサービスが溢れています。
しかも、それらの多くが無償とか、月々、数100〜数1,000円程度で使えるものばかり。

システムを自社で開発してしまうと、数10万円・数100万円が、あっという間に吹き飛びます。
そんなことをするよりも、使えるサービスを探して、活用する方が大切なのです。
ここでは美容院を例に挙げましたが、他の業界・業種でも、同じようなことが言えます。

 

システムに業務を合わせるのが基本

大切なことは、システム(サービス)に業務を合わせること。
業務に無理やりシステムを合わせようとするから、システム開発が必要になってしまうのです。

しかし、2つの理由で、業務にシステムを合わせるのは失敗します。

1つは、起業直後は、そもそも業務フローが定まっていないこと。
上記の美容院の例で言えば、開店してみたら、Web予約時に事前決済する方が、顧客からの受けが良いかもしれません。
クレジットカードよりも、スマホ決済を求められるかもしれません。

既存サービスを利用していれば、損失を少なくして、業務の組み換えをすることができます。
後述するように、多くのクラウドサービスには、利用期間の縛りがないから、止めることが容易だからです。
しかし、自社でシステム開発をしてしまっていたら、減価償却が終わるまでは、なかなか捨てられません。
仕様を変えるとしても、追加開発費用と時間がかかってしまいます。

2つ目の理由は、常に世の中が変化し続けているからです。
自社の都合に関係なく、これからは外部の環境変化に合わせて、業務を変更していくことが求められます。
その変化に合わせて、クラウドサービスも進化していきます。
自社でシステムをつくってしまうと、その変化に追随できなくなってしまうのです。

繰り返しになりますが、今の業務にシステムを合わせるのではなく、
システムに業務を合わせた方が、業務は上手くいくのです。

「うちの業界(会社)は特別だから」という選民思想を止めましょう。

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クラウドサービス・Webサービスを利用しよう

既存のシステムを使うと言っても、何を使えば良いのでしょうか?
基本的には、クラウドで提供されるサービス(Webサービス)を使いましょう。

一括購入するよりも、毎月・毎年払の方が良いです。
使いたいときに支払って、不要になったら止められるからです。
本当に使うかどうか?分からないものに、最初から大金を払う必要はありません。

そして、クラウド型のサービスは、日々進化しています。
世の中の変化や、利用者のニーズに合わせて、少しずつ画面設計や機能を変更・追加しているのです。

さらに、パソコンの複雑な設定も不要になります。
クラウドで提供されるシステム(ソフトウェア)の多くは、ブラウザで利用します。
パソコンに何らかのソフトウェアをインストールする必要がないので、
会社のパソコンの設定を合わせたりする苦労が減ります。

パソコンにインストールするソフトウェアは最小限にすると、管理も楽になります。

 

それでもシステム開発するなら、小さく・コアからつくる

ここまで読んでも、どうしてもシステム開発が必要、というケースがあります。
独自のビジネス・サービスを展開したい場合などです。

その場合には、システム開発する範囲を、可能な限り小さくしましょう。
お客様に提供するものの、コア中のコア(ど真ん中)だけつくるのです。
その周辺は、既存のシステムを使ったり、手作業で対応しましょう。

先日、私の知る、あるサービスがスタートしました。
相談を受けるサービスなのですが、Web会議システム(Zoomとか)を一切使わず、まずはLINEで始めていました。
予約受付もLINEで受けていました。
「お客様が悩みを相談すること」が、そのサービスのコアですから、余計なことはしなかったのです。

お客様からのフィードバックが集まってから、後日、その会社はシステム開発を始めました。
このような始め方をすれば、本当にお客様が望んでいることを、机上の空論ではなく、把握することができます。

そして、つくるときも、既存のシステムで使えるものは、どんどん使いましょう。
今は様々なビジネス機能がライブラリやAPIという形で提供されています。
これらの機能をつなぐだけで、多くのビジネスロジックがつくれるのです。

大掛かりなシステム投資・開発はせず、小さくはじめて、少しずつ育てていく。
こういうマインドを持てば、システム投資やシステム開発の失敗を避けることができるでしょう。

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