平成29年度:経営情報システム 設問5
オペレーティングシステム(OS)は、制御プログラム、言語プロセッサおよびユーティリティ(サービスプログラムとも呼ばれる)で構成される。OSの基本機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。
(ア)言語プロセッサには、コンパイラ、インタプリタなどがある。コンパイラは、高水準言語で記述されたプログラムを機械語のオブジェクトプログラムに変換する言語プロセッサである。
(イ)タスク管理とジョブ管理は、制御プログラムの基本機能である。タスク管理は、プログラムの実行単位をつのタスクとして、その処理順序を監視・制御することであり、ジョブ管理は、タスクを細分化したジョブに CPU や主記憶などの資源をいかに割り付けるかを管理することである。
(ウ)デバイスドライバは、入出力装置などを操作・管理するプログラムであり、制御プログラムの中に組み込まれている。従って、新しいデバイスドライバが必要になった場合、OS の再インストールが必要となる。
(エ)ユーティリティは、制御プログラムおよび言語プロセッサを代替する機能を持ち、これによって OS は安定して稼働できるようになる。
オペレーティング・システム(OS)とは?
コンピュータを動かすための、基本的なソフトウェアのことです。
ハードウェアの上で、OSが動き、その上でエクセルやワードのようなアプリケーションが動きます。
そのコンピュータを操作する人は、(基本的に)アプリケーションを操作します。
これはパソコンに限った話ではなく、スマートフォンなど、他のコンピュータでも同様です。
パソコンで一般的なOSは、Windows・Mac OSです。
スマホで良く使われるOSは、iOSやAndroidです。
また、Linuxも有名です。
OSは、CPUやメモリ、その他デバイスを制御します。
そのためにジョブ管理・タスク管理をしたり、デバイスを管理したりしています。
1980代以前は、ハードウェアとOSを作る会社が同じでした。
今でも、Appleはその姿勢を貫いています。MacではMac OSが、iPhoneやiPadではiOSが使われています。
ただ、今はハードウェアを作る会社と、OSを作る会社は分かれるのが一般的になりました。
ハードウェアは、ソニーやパナソニック、Dellなどがつくり、OS(Windows)はマイクロソフトがつくっています。
そのためOSは、非常に多くの種類のハードウェア上で動くことが求められ、そのように進化してきています。
ビジネスパーソン・人間としてのOS?
このように、元々はコンピュータ用語として生まれたオペレーティング・システム(OS)ですが、
今ではビジネスパーソンとしての基本的な素養、人間としての基本という意味で「OS」という言葉が使われることがあります。
例えば、ビジネスパーソンとしては、タスク管理・セルフマネジメントなどは、誰しもが身につけなければならない基本です。
人間としては、何でも環境や他人のせいにする(他責)のではなく、自分でできることにフォーカスする(自責)ようにしよう、などと言ったことです。
基本中の基本を「OS」と表現していることが多いようですが、具体的に何を指しているのか?は、話の文脈から捉えましょう。
解答
(ア)
コンパイラ、タスク・ジョブ、ユーティリティなどの用語が出てくるので、迷うところが多いでしょう。
そのため、少し難しい問題かもしれません。
ただ、パソコンを日常的に使っていれば、(ウ)が誤りであることには気づくでしょう。
新しく買ってきたデバイス(マウス・スピーカーなど)をつなげるとき、OSの再インストールはしません。
関連問題
- 平成28年:設問3
- 平成26年:設問3
- 平成25年:設問2
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