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ブロックチェーンの技術的な特徴と、その効用

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昨日はブロックチェーンが第4次産業革命における中心的な技術であることを紹介しました。

人工知能の登場によって、人間が介在せずに取引、契約などが大量に行なわれる時代が近づいてきています。
このような世界で、それらのデータに「信用」を与えるのがブロックチェーンです。
今回は、もう少しブロックチェーンの特徴を見てみます。

 

ブロックチェーンは不正な書き換えが、ほぼ不可能

ブロックチェーンは大規模な分散台帳と言われることがあります。
台帳と言えば、一般的には1つです。

A銀行の取引履歴は、A銀行が集中的に管理しています。
マイナンバーのような国民IDは、国が管理しています。
このように、台帳は1つで、その保有者が管理しているのが、一般的です。

しかし、ブロックチェーンは異なります。
台帳が世界中に分散しているのです。
ある取引が行なわれると、それは世界中の台帳に記録されます。

もう少し技術用語で書くと、分散配置された複数のノードが連携して、トランザクションを管理しています。
そして全てのノードが同じデータベースを保持しているのです。

悪意を持った人が、世界中の台帳を同時に書き換えることは不可能です。
とてつもないコンピューティング能力が必要になるからですが、
コンピュータが進歩すると、その分、ブロックチェーンも強化されるので、追いつかないでしょう。

 

なぜ「ブロックチェーン」なのか?

ところで今更ですが、なぜ「ブロックチェーン」なのでしょうか?
それは、データを「ブロック」単位で管理していて、
新たなブロックを作成するときには、1つ前のブロックのハッシュ値(※)を記録するからです。

(※)ハッシュ値とは、元になるデータ(ここではブロック)から、一定の計算手順により求められた、規則性のない固定長の値のことです。

あるブロックを改ざんすると、次のブロックのハッシュ値が変わります。
すると次のブロックも改ざんしなければなりません。
で、次のブロックも改善すると、さらに次のブロックのハッシュ値も変わり・・

と最新のブロックまで改ざんし続けなければならないのです。
しかも、分散されたノード全てに対して。
都度、ハッシュ値の計算が必要ですし、それを不正が見つからない短時間でやりきらないといけないのです。
だから、データの改ざん(書き換えること)は事実上、不可能と言われています。

このようにブロックがチェーンのようにつながっているから、このように名づけられたのだと思います。

 

ブロックチェーンは仮想空間に「連続性」を取り入れる

このように書き換えられないことが、ブロックチェーンが提供する「信用」の基盤になっています。

なお、取引相手が本当に想定している相手であるのか?確認したり、
データを暗号化したりするのに使われている技術は、
これまでもインターネット上で使われてきたデジタル署名などです。

ただ相手を特定するために使われるID自体にもブロックチェーンが使われて、
国民IDやパスポート、免許証などが強化されることが予測されています。

ブロックチェーンのもう1つの特徴は「連続性」です。
私たちが過ごしている物理空間には、連続性があります。
あの出来事があったから、次にこの出来事が起きた、というように。

しかしこれまで、ネットの世界、すなわち仮想空間には、連続性がありませんでした。
デジタルデータは簡単にコピーできますから、そのデータが本当にオリジナルであるか?は不明です。
仮想通貨を例に取ると、その10円が本当に過去に使われたものでないかどうか?は、連続性がないので分からないのです。

ここでブロックチェーンの連続性が役立ちます。
上述の通り、ブロックの前後関係がハッシュ値によって正しく保たれているので、
過去に使った10円には、その履歴が残されるのです。
これが仮想通貨が通貨として信頼される理由です。

このようにブロックチェーンの登場によって、仮想空間に連続性を取り入れることが可能になりました。

まとめますと、技術的には大規模分散、そして連続性を持つからこそ、
ブロックチェーンは経済取引の基礎となる信用を提供することができるのです。

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【編集後記】
明日から五島(長崎)に旅立ちます。
早く荷造りしないと。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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