日々、色んなIT企業とお付き合いしていますが、
昔から良く聴くのが、「○○で何かやれ!」という最悪の指示です。
「○○で何かやれ!」は何も考えていないことを露呈する言葉
最近ですと「IoTで何かやれ!」「人工知能で何かやれ!」が良く聴くフレーズでしょうか。
少し前だと「クラウドで何かやれ!」でした。。
こんな指示をされた部下・担当者はたまったもんじゃありません。
上司が事業の方向性も、マーケティングも「何も考えていない」と言っているようなものだからです。
部下・担当者に戦略、マーケティングを考えてもらってしまったとしたら、
いったい経営者・管理職の役割は何なのでしょうか?
戦略、マーケティングは経営者の仕事です。
部下に丸投げしないで、自分でちゃんと考えたいものです。
IoTも人工知能も、あくまでも手段
「IoTで何かやれ」が最悪な指示なのは、もう1つ理由があります。
クラウドにせよ、IoT・人工知能にせよ、あくまでもテクノロジーです。
確かに産業構造を変えるほどインパクトのあるテクノロジーですので、
それを起点に事業アイデアを考えられなくもありません。
ただ、私はそれでも一般の中小企業にとっては、「顧客から考える」のが
最もスムーズで良いと感じています。
IT企業も他の業界も事業の方向性やマーケティング方針を決めるための流れは変わりません。
- 顧客は誰か?
- その顧客が(潜在的・顕在的に関わらず)欲しているものは何か?
- その顧客にどのような価値を提供したいのか?
- その価値を提供する商品に必要なリソースは何か?
(人、お金、技術力、システム、etc)
こういう思索をグルグルと繰り返す中で、
テクノロジーを活用できるところで活用すれば良いと思うのです。
顧客調査とテクノロジー調査を常に並行させる
目の前の顧客にだけとらわれすぎていると、世の中の変化に気付けなくなります。
顧客や市場の、ゆっくりとした(でも確実な)変化を理解する必要があります。
それと同時に、やはりIT企業である以上、テクノロジーの変化、例えばIoTとは何なのか?
自社が得意とするところはどこで、他社の手を借りなければいけないのはどこなのか?
ということにもアンテナを貼り続けなければなりません。
顧客(市場)の変化と技術の進化。
これを追いかけ続けることで、無意味な「何かやれ!」はなくすことができます。
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【編集後記】
今日は面白いIT企業の情報を洗い出しています。
企業ごとに特徴があって、楽しみつつ、技術を学びながらやっています。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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