IT・システム関連

自律化される世界とブロックチェーンの必要性

「インターネットの登場以来のインパクトがある」

ブロックチェーンを知る人の話を聴くと、「とにかくスゴイ」という感想が聴こえてきます。
少しアンテナが立っている人だと、「仮想通貨に使われているやつでしょ」という感じ。
果たして、ブロックチェーンとは何なのでしょうか?

 

汎用目的技術(GPT)と産業革命

ブロックチェーンの説明に入る前に、技術と産業革命の歴史を追ってみましょう。

経済学の用語で、「汎用目的技術」というのがあるそうです。
英語だとGeneral Purpose Technologyと言い、GTPと略されます。
特定の産業や製品で使われる技術ではなく、「あらゆる産業に影響を与える技術」のことだとか。

具体例を挙げますと、第1次産業革命(18世紀半ばから19世紀)では蒸気機関がGTPです。
蒸気機関を元に、蒸気機関車や蒸気船、蒸気を動力とする織機などが登場しました。
ここでは、「機械化」が一気に進みました。

第2次産業革命(20世紀)では、エンジンのような内燃機関と電気モーター。
自動車や飛行機が生まれ、そして洗濯機や掃除機などの家電が生まれました。
一度に多くのものが生産できるようになった「大量生産」の時代です。

第3次産業革命(20世紀中盤から後半)。
ここではコンピュータが登場して「自動化」が始まります。
第3次産業革命でのGTPは何なのか?それは経済学者のなかでも意見が分かれるそうですが、半導体やコンピュータを中心とする情報技術(IT)がGTPだ、という声が多いとのこと。

そして今、私たちが直面しているのが、第4次産業革命です。
人間がシステムに指示を与えて何かを起こすのではなく、機械が自分で考えて、他の機械と連携して動くようになります。
「自律化」がキーワードになってくるのでしょうか。
後で述べますが、自律化を支えるGTPになるであろう技術が人工知能であり、ブロックチェーンだと考えています。

このように何らかのGTPが生まれると、それを活用した様々な特定目的技術や、それを利用した商品が生まれるのです。

 

インターネットは全てをつなぎ、人工知能が知見を与えてくれる

第3次産業革命でコンピュータが生まれ、その後にインターネットが登場します。
インターネットが成し得たことは、端的に言えば、「全てをつなげた」ことでしょう。

その後にIoT(モノのインターネット)が出てきましたので、正確には全てをつなげたわけではありません。
しかし、インターネットは全てをつなげられる基盤として登場しました。
最近になってモノがつながるようになってきたのは、モノ側の進化やクラウドの登場に拠るところが多く、インターネットは根本的に変化していません。

インターネットの登場後、ホームページで情報が自由に交換されるようになり、ECサイトの登場で、実際にモノが売り買いされるようになりました。
ビジネスが物理的な世界だけでなく、デジタルの世界、仮想の世界で行われるようになったのです。
さらにはソーシャルネットワークの登場により、人と人が離れていてもつながるようになりました。

その後、人工知能に注目が集まりました。
過去にもAIは注目されたことがあったのですが、それらは長続きしませんでした。
ただ今回は、汎用目的技術(GTP)になり得る勢いで成長しているのは、新聞記事などで騒がれている通りです。

インターネット(IoTを含む)が全てをつなぎ、人工知能が私たちに新たな発見を与えてくれる。
かつて望遠鏡の発明により、今まで見えなかった世界(天体)が観測できるようになりました。
そして私たちは天動説よりも地動説が正しいことを確信したのです。

同じように人工知能は、私たちに新しい発見をもたらしてくれるようになります。

 

自律化された時代とブロックチェーンの関係

第4次産業革命における「自律化」に、人工知能は大きく貢献してくれるでしょう。
新しい規則性・法則性・構造を発見し、自律化に活かされるからです。
このように自律化した世界では、様々なことが起きます。

シャンプーがなくなったら、いつの間にか自宅に届くように発注されている。
「楽しい音楽を聴きたい」と思ったら、楽しい音楽が自動作曲される。
販売予測と在庫量、生産リードタイムから自動的に次の生産計画が作られて、原材料の発注が行われる。
街から信号機が消えて、車が自動運転される。
資産管理ソフトが自動的に、株価が上がったので一部を売却し、そこで得た利益で海外の投資信託が購入される。
街全体の消費電力から、発電量がコントロールされる。

このように取引を含む契約や認証が、人間の介在しないところで次々と行われるのです。
人間が判断してやっていたことが機械に置き換わると、そのスピードは爆発的に速くなります。

このように機械によって行われる大量の取引・契約・認証を、果たして誰が・どうやって保証するのでしょう?
ここにブロックチェーンの真価があります。
(やっと本題にたどり着いた・・)

ブロックチェーンを一言で言えば、取引や契約、認証、あるいは知財などのデータの信頼性を(第3者に依存せず)保証する仕組みです。
暗号や分散技術を使って、従来のような国・銀行などといった特定機関に依存しない信頼・信用を与えることが可能となります。

ブロックチェーンの活用例として仮想通貨に注目が集まるのは、
特定の国や金融機関に依存しないにも関わらず、お金という信用を与えることができているからです。

世界は間違いなく第4次産業革命である自律化の道を進んでいます。
そこではデータの信頼性を保証する仕組みが間違いなく求められます。
それを実現するのがブロックチェーンなのです。

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【編集後記】
自分で書いておいてなんですが、これじゃまだまだ難しいですね。。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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