書籍(紹介)

数字遊びで終わらない事業計画にする2つの方法

東芝経営のグダグダがどこまでも止まりませんね。。
東芝に限らず、大企業では似たような問題が起こるリスクが内包されていると感じています。
(組織文化の問題ですので)

確かに大企業は多くの事業部からなり、数字のチェックも困難になりがちです。
私たち中小企業にとって、対岸の火事と見るのではなく、このような事件からも学んでいきたいですね。

 

事業計画の数字遊びと人任せ

さて、数字遊びという意味では、事業計画では良くある話です。
1年後、2年後、3年後の売上予測を入れて、銀行から融資を受けたり、補助金や助成金を得たり。
ただ私は、このような事業計画がきちんと運用されている例を、ほとんど見たことがありません。

99%は融資や補助金を得る目的を達成した途端、参照されないものになってしまうのです。
そして作成当時に立てていた目標もいつの間にか忘却の彼方へ。。
それでは目標を達成できるわけもありません。

なお、事業計画を社長(経営者)が書くのではなく、外部のコンサルタント等に依頼することも多く見受けられます。
作成時から、誰かに丸投げするのではなく、「自分事」として積極的に関与していきましょう。
文章にするのは任せても良いですが、内容そのものについては、社長が手綱を握るべきですし、そうなっていない事業計画には存在意義がありません。

せっかく立てた事業計画を無駄にしないために、もっと上手く活用するためには、どうすれば良いでしょうか。

 

毎月、計画をアップデートする

1つ目は毎月計画を更新することです。
戦略レベルの変更はなくとも、売上や掛かったコストは予定から実績に変わります。
その実績を受けたり、見えている案件を踏まえて、直近の計画をよりリアルな数字に変えていくのです。

毎月確認をすることによって、必ず月に1度は事業計画を確認することになります。
定性面、定量面、双方から見て、現在も最善の計画になっているか?確認しましょう。

 

価格と売上、変動費と固定費を把握する

2つ目は、ややテクニカルな内容になります。
ただ、決して難しくないので着いてきて下さい。

まずは売上を把握すること。
売上は価格×数量です。

「値決めは経営」とはよく言われることです。
価格設定は戦略をもって行いましょう。

詳細は省きますが、価格を設定するためには、自社(コスト)・競合(市場価格)・顧客(お財布状況や予算)の3つを考慮の上、決める必要があります。
こうやって価格を決めた上で、あとはどれだけの数を売るか?です。

またコストについては変動費と固定費を把握しましょう。
コストが月に同じ100万円かかっていたとしても、変動費80万円/固定費20万円のケースと、変動費20万円/固定費80万円では、単月の利益は同じでも、注意すべき点が全く異なるからです。

売上(数)に比例してかかるコストが変動費、売上(数)に関わらず、一定してかかるコストが固定費です。
この読み方が分かるだけで、経営の状況や真の問題が把握しやすくなります。

多少、会計の知識がある方には、こちらをお勧めします。

これが難しいと感じる方、「会計知識ゼロ」と自信を持って(?)言える方はこちら。

まとめますと、計画をしっかり毎月更新する。
売上とコスト(変動費・固定費)を把握する。
数字の把握の前に、価格を戦略的(=部下や他者に決めさせない。経営者の仕事)に決める。

事業計画を上手く活かせるようになると、経営状況が見えるようになるので、
経営者のストレスも軽減されると感じています。

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【編集後記】
横浜トライアスロンの筋肉痛、なぜか右脚の前脛骨筋のみ、全く治りません。
左脚は治ったのですが・・

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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