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クラウドを取り囲むエコシステム

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先月、米サンフランシスコで開催された「AWS Summit 2014」。
Amazon Web Servicesは、クラウドにとって活発なエコシステムの存在が重要であることを強調しました。

 


エコシステムの説明に入る前に、クラウドの世界には様々なプレーヤーが存在します。まずは、そのプレーヤーのおさらいをしてみます。

 

・クラウドプロバイダー
Amazon Web SerivcesやMicrosoft、Googleなど、クラウドサービスを提供する事業者です。

・クラウド利用者(ユーザー)
クラウドサービスの利用者です。

・クラウドブローカー/インテグレーター
クラウド事業者とクラウド利用者の間を仲介する事業者です。
ドルでしか支払えないクラウドサービスとの間を仲介し、円で支払えるようにするような、単純な取引の仲介から始まり、現在では、複数のクラウドサービスから、顧客に合ったサービスを選択し、最適なインテグレーションをする機能まで提供します。

・クラウドオーディター
クラウドのセキュリティ、プライバシー保護、パフォーマンスなどに関する監査を実施する事業者です。
クラウド利用者の要求をクラウド事業者がどのように、どの程度満たしているかを第三者の中立的立場で評価したり証明したりします。

 

さらに既存のソフトウェアをクラウドに対応させたり、クラウド上でSaaSサービスを提供する「ISV(独立系ソフトウェアベンダー)」が存在します。

 


Amazonにとって、これらプレーヤーから成るエコシステムの存在が重要だとのことで、特にクラウドインテグレーターの存在を最初に挙げたようです。

見方を変えれば、Amazonのサービスを一般ユーザ(企業)が利用するには、難しい点が多々あることを、Amazon自身が認めているということでしょう。

また、顧客の要望はシステムの数だけあり、それら全てに応えることは、Amazon1社では難しいということを表しているのだとも捉えられます。

 

さらに、少しひねくれた見方をすれば、顧客がクラウドを利用するために行うシステム移行・環境構築作業のリスクを負いたくないのかもしれません。

 


顧客システムの最適化・移行に伴うインテグレーションサービスは、少なくともAmazonにとって、コアコンピタンスではないでしょう。

そのため、Amazonにとっては全世界で数千社と言われるシステムインテグレータが、重要な位置付けを占めるのです。

具体例を挙げると、グローバルでサービス提供しているアクセンチュアやウィプロ、日本ではアイレットや野村総合研究所です。

 

クラウドの台頭に伴って、システムインテグレーターの姿も
変わりつつあると思いますが、その点は次回に続けたいと思います。

 


クライアントサーバシステムから、クラウド型システムへの変化に伴い、クラウドのプレーヤーも変わってきています。貴社は、どのポジションでどのようなビジネスを行うか、明確でしょうか。


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クラウドが抱える問題点

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