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資格をとったくらいで偉くなったと勘違いしないように

中小企業診断士の2次筆記試験の結果が発表されました。
まだ面接試験は残っていますが、これは合格率ほぼ100%ですから、診断士受験業界は年間の区切りがついたところです。
今回は、合格者の方々、あるいは既に資格を持っている方に向けてのメッセージです。

 

資格取得者は「全く偉くない」

合格後にイキナリこんなことを伝えるのも何ですが、「残念な勘違い」してしまう前にお伝えしておきます。
資格を取った人というのは、別に偉いわけでも何でもありません。

中小企業診断士を持っているからと言って、社長が有り難がって迎えてくれるわけではありません。
当然です。まだ真のプロへの入り口に立ったに過ぎないわけですから。
どんな業界においても、資格は一定基準を満たしたという評価を得るに過ぎません。

しかし、受験生から見れば羨ましいポジションに移ったのは確かです。
ですから「合格者」として崇められるわけですが。
そこで「残念な勘違い」をする人が、後を絶たないのです。

繰り返しになりますが、資格を持っているだけで社長から相談が来るわけではありません。
もっとハッキリ言えば、高い市場価値を持っているわけでもありません。

にも関わらず、公的支援機関や研修会社などと仕事をすると、「先生」と呼ばれてしまうことがあります。
仕事の内容的に、「先生」であることを否定するのもおかしいので、一応、私も受け入れています。
しかし、「先生」と呼ばれるなど、10年も20年も早過ぎることを、誰よりも私自身が認識しています。

資格を取って偉そうになってしまうのは、資格にぶら下がっているからです。
資格の持つブランドを身にまとって、あたかも自分が偉くなったかのように勘違いしているのです。

  • 一流企業に勤めているだけで偉そうにする人
  • 役職に就いているだけで偉そうにする人
  • 親が有名なだけで本人もチヤホヤされるのが当然だと思っている人

資格にぶら下がってしまったら、こういう人間と同じになってしまいます。
せっかく苦労して資格を取ったのですから、こんな小さい人間になるのは止めましょう。

 

本当に偉いのは、顧客が喜んでくれる価値を提供できる人

少し前に書いた記事ですが、実は中小企業診断士の総人数は、合格者の数ほど増えていません。
資格を更新しない消除者数が多いからです。

せっかく苦労して資格を取ったのに、それを活かせない人が多いのです。
(消除者のなかには、中小企業診断士などという資格に頼る必要が全くなくなった、というプラスの方もいらっしゃるでしょうが)

ですから大事なのは、資格を取ったという事実ではなく、これから何をするかです。
どんな仕事・活動をするにせよ、私が偉いと思うのは、顧客が喜んでくれる価値を提供できる人です。
逆に言えば、どんなに勉強・研究して脳ミソが優秀になっても、それを顧客が喜ぶ形に変換できないのであれば、「宝の持ち腐れ」としか言えません。

もちろん、これ以上学ぶ必要がない、などと言うつもりは微塵もありません。
中小企業診断士試験に合格するまでの平均勉強時間は1,000時間と言われています。
しかし、どの分野においてもプロと呼ばれるには1万時間くらいの経験が必要です。
ですから学び続けることは必須なのですが、それは必要条件であり、十分条件ではないことに留意し続けたいものです。

毎年、研究会などで学者のように学ぶことが目的化している人を見かけるので、それに対する警鐘でした。

 

資格取得までと、これからの違い

資格取得までは、模範解答に近い合格答案を書くことが求められました。
つまり、既に敷かれたレールの上を正しく走ることが正解でした。

対策の考え方も、テクニックも予備校などが提供してくれました。
その予備校にもたれ掛かってしまえば、主体性などなくとも、合格できてしまう一面があります。
これは一定の採点基準に則って試験が行われる以上、避けられない事実です。

しかし、資格取得後に求められることは、レールを正しく走ることではありません。
いかに自分で、自分らしいレールを敷くかが大切です。

答えは与えられるものではなく、自らつくり出すもの。
そういう頭の切り替えができないと、いつまで経っても診断協会や国の施策の言いなりになる人間になってしまいます。
(もちろん、そういう情報にアンテナを立てておくことに意義はあるでしょう)

受験前後には、そういう質の変化が伴うため、受験時の成績と、その後の活躍は全く関係がない、と私は感じています。
模試などで常に上位にいた人が、資格取得後にも活躍するかというと、そうでもないのです。
逆にギリギリ合格した人が、実ビジネスにおいては一気に花開く、ということもあります。

合格者に共通していることは、向上心を持っていることだと思います。
ここで胡座をかかずに、謙虚に、ようやくスタート地点に立ったという認識で、自分なりのゴールを目指していきましょう。

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【編集後記】
昨日はzenschoolの忘年会でした。
期をまたいで、製造業・IT系など様々な方と交流させていただきました。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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