昨日、社長が「来年から管理職に昇格しよう」と考えている方にコンサルティングを行いました。
私自身、彼と正面から向き合って、様々な気づきが得られた時間でした。
「上司と部下」ではなく、「対等な関係」
私が初めて管理職に任命されたとき、私が預かったチームは1名を除いて、全員、年上で先輩でした。
当然のことながら、「上司ヅラ」はできませんし、したくもありませんでした。
10年くらい上の先輩もいました。
言うまでもなく、自分のやり方を押し付けることなどできません。
管理職に任命されてから、4月1日の新組織が動き始めるまでの間、かなり悩みました。
「いったい、どんな面をしてチームメンバーに接すれば良いのだろうか?」と。
悩んだ先に得た1つの仮定は、上司と部下という縦の関係ではなく、
あくまでも対等な横の関係を築くことでした。
(逆に言えば、後輩・若年・管理職新人だからと言って、卑屈になる必要もないと考えました)
現場の仕事は先輩たちの方が、経験豊かです。
私の方が勝っている点など、ほぼありませんでした。
ならば、その先輩たちの経験を、どうすれば上手く発揮できるのだろうか?
そういう働きやすい環境づくりをしよう、と考えたのでした。
世の中には、ポジションが上だというだけで、偉そうな態度をとる人がいます。
「部長(俺)がまだ帰らないのに、先に帰るのか?」
そんな台詞を聴くたびに、心のなかで「小さい人間だな」と思っていたものです。
管理職に就くことと、現場でパフォーマンスを発揮することは、役割の違いにすぎません。
野球の監督とプレイヤー、どちらが偉いわけでもありません。
どちらが欠けても、結果は残せません。
お互いがお互いを信頼できることが大切なのだと思います。
このような話をした後、昨日やりとりをした方は最終的に、
- 自分ひとりで奮闘するのではなく、自分より優れたチームの皆に助けてもらう
- と同時に、自分でもチームを引っ張っていく
という決意を自ら絞り出しました。素晴らしい気づきです。
目標を自分の言葉で語る
私が管理職だった頃を振り返ると、一番できていなかったことが、「目標を自分の言葉で語る」ことでした。
社長が全社の目標を掲げる。
それを本部長が本部の目標にする。
さらに部長が自部門の目標に詳細化する。
・・というプロセスを経るうちに、自分のチーム(課)の目標は、自分のものではなくなっていたのです。
今思えば、もっと自分としてどうしたいのか?を徹底的に考え、上司にもチームメンバーにもぶつけるべきでした。
これから管理職に就く人には、ぜひ、目標を自分の言葉として語って欲しいです。
社長の言葉をオウムのように繰り返すのではなく、自分自身の言葉で、熱を帯びた言葉で、語って欲しいです。
そのためには、今まで考えてこなかったような、深いことを考えなければならないでしょう。
なんでウチの顧客は、この業界に特化しているんだろう?
なんで売上目標は、この金額なんだろう?
このオペレーション、どういう意図で行っているのだろう?
すべてについて、「そもそも」から考えなければなりません。
大変ですが、自分の言葉で語れるようになれば、そのチームは大組織の一部としてではなく、
チーム独自の文化を生み出せるのではないでしょうか。
組織を率いれば、器を大きくできる
チームメンバーとやりとりをしたり、
あるいは別チームの管理職と連携したり、ときにはネゴシエーションしたり。
そういうことを続けるうちに、自分自身の人間としての器が大きくなるでしょう。
特に自分の言葉で目標を掲げ、チーム内の誰よりも、その目標に向かって邁進していく姿を見せ続ければ。
私は会社員時代、9年間管理職をやりました。
5人程度の小さなチームから、正社員と協力会社を合わせて40人近くになる大きなチームまで。
正直、面倒くさいことも多々ありました(ある日突然、会社に来ないとか・・)。
でも、そういう面倒くさいことを乗り越えるたびに、少しは人間として成長を感じたものです。
自分が依頼した仕事を通じてメンバーが成長したときや、目標を達成したときは、本当に嬉しいものです。
私ひとりではできない仕事を、組織だったからこそやり遂げることができる喜びでした。
せっかく管理職になるのであれば、機会を活かして大きく成長してください!
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【編集後記】
寒くて外にバイクを乗りに行く気にならなかったので、防寒装備(ウェアなど)を買いました。
お金を使えばやる気になるだろう・・と。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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