先日、恐ろしく他者依存の診断士受験生がいました。
きっとこのままでは試験に受からないし、受かったとしても診断士としては活躍できないのだろうなぁ〜、と生意気ながら感じてしまいました。
これまでも主体性を感じない受験生を、何度か見たことがあります。
その都度、残念な気持ちになりました。
情報は参考にするもので、鵜呑みにするものではない
その受験生は「予備校が1年で合格すると言ったのに」と文句を言っていました。
(個人を特定しないために、具体的な事例は変えています)
一般的に中小企業診断士試験合格までには、約1,000時間の勉強が必要だと言われています。
この情報は平均値です。
しかし、こんなものはあくまでも参考情報に過ぎません。
日本人の20歳以上の平均身長(男性)は、167.3cmだそうです。
でも実際には190cmを超える人もいるし、160cmに満たない人もいます。
2016年の平均年収は442万円だそうです。
でも実際には1億円稼ぐ人もいるし、100万円の人もいます。
このように情報はあくまでも参考として、自分の意思決定の材料にするものです。
鵜呑みにするものではありません。
先述の受験生は「1年で合格できなかったのは予備校のせいだ」とも言いたいのでしょうか?
非常に残念な態度でした。
正解は自分でつくり出すもの
学生時代のお勉強には、必ず正解がありました。
診断士受験も試験である以上、正解があります。
しかし多くの方が既に認識している通り、ビジネスや人生には正解などありません。
むしろ「自分で意思決定したことを正解に近づける力」こそが、求められるのではないでしょうか。
試験そのものは正解が決まっています。
しかし、受験生活における様々な意思決定には、ビジネスや人生同様、正解はありません。
1年で合格すると言われたから、気を緩めて勉強のペースを落とすのか?
逆に合格可能性が高いと信じて、油断せず、最後の最後まで全力で走り抜けるのか?
今年合格できなかったから、来年に向けて再度頑張るのか?
それとも、受験はスパッと諦めて、別の道に進むのか?
これらは全て、本人の意思次第です。
そして、その意思決定の責任は、他の誰でもない本人にあります。
中小企業診断士に求められるのは、本人の意見
他者依存のままでも、予備校や講師の言う通りにしていたら、ひょっとすると合格できるかもしれません。
しかし、問題は「その後」です。
くどいようですが、ビジネスの世界に正解はありません。
正解がないからこそ、コンサルタントに相談をするのです。
(全て正解があるのでしたら、コンサルタントなど無用でしょう)
中小企業診断士に何らかの相談があるときには、「その人」の意見が求められます。
つまり、自分で意見をつくり出す必要があるのです。
それは独立コンサルタントであっても、企業内診断士であっても同じです。
診断士資格を持っている人が、誰かの正解だけに依存している人だったら残念でなりません。
他者の意見に振り回されるのではなく、様々な情報を参考にした上で、自分の意見をつくり出せる人。
そういう主体性のある人が、診断士には求められています。
そんなわけで、受験生時代から主体性をガンガン伸ばしていきましょう。
活躍している診断士の方は、皆さんとても主体的にご自身の人生を生きています。
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【編集後記】
昨晩は会社員時代の後輩と会食でした。
ビジネスの話だけでなく、彼の成長著しいロードバイクの話で盛り上がりました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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