このところ「ITをビジネスに活かす力」について考えています。
この力のことを「ITリテラシー」と呼ぶなら、それはどうやって伸ばすことができるのでしょうか。
一般にはITリテラシーというとパソコンやスマホなどのツールを使いこなす力を指すことが多いでしょうが、ここではあくまでもビジネスに活かす発想力であると定義しています。
技術そのものよりも、抽象化させて考える
次から次へと新しい技術と言葉が出てきます。
クラウド、ビッグデータ、人工知能、スマートデバイス、仮想現実(VR)・・
しかし、これらの技術や言葉を1つ1つ覚えていくことにあまり意味はありません。
技術的なことを掘り下げ続ける必要もないでしょう。
それよりは、このような新技術を抽象化させつつ理解することが、ビジネスへの活用につながると感じています。
例えば仮想現実(VR)。
私にとってVRとは、クラウド世界(=仮想世界・情報世界)の情報を現実世界に登場させる技術です。
似たような技術に拡張現実(AR)がありますが、それは現実世界に仮想世界の情報を付加する技術です。
IoT時代になり、世の中の構造を現実世界と仮想世界として捉えているからこそ、このような抽象化がしやすくなります。
仮想世界の特長はコピーや編集・保存が容易なこと。
何らかの方法で熟練した職人の技術(=現実世界の可視化されていないアナログデータ)を
デジタル化する(=仮想世界に置く)ことができたら?
未熟な職人はVRを使って、熟練職人の技術を学べるでしょう。
ARを使って、目の前の現実への付加情報として、熟練職人がサポートしてくれるかもしれません。
このようにVRやAR、あるいはMRというものもありますが、全て現実世界と仮想世界の橋渡しをしてくれるものです。
人工知能は何か(画像や音、言葉など)を認識し、それをグループ化しています。
画像を見て「これはネコだ」「このネジは規格外だ」とか、
音を聴いて「この人はストレスを感じている」とかしているのです。
このように抽象化して考えることで、他への活用ができるアイデアの源泉となるのです。
ちなみに昨日もご紹介したこちらの本は、ややとっつきにくいですが、抽象度を高く理解するには良い本です。
活用の事例を知る
ただ、抽象的なことばかり考えていると、理解しにくいのも事実です。
そこで具体と抽象を行き来することが理解を深めるキーになります。
出来る限り、実際に使われている事例を知るようにしましょう。
私の主な情報源をいくつかピックアップします。
一応専門家ですので、こういったものを読んでいますが、一般ビジネスパーソンは新聞に掲載されるような事例を見るだけで十分でしょう。
自分で触る・使う・考える
ここまでは情報のインプットという側面が強かったですが、やはり何事も慣れることが成長の近道です。
「ITとかパソコンとかスマホとか、よく分からん!」「横文字ばかり使うな!」
と言うような人は、とにかく触って使うことが重要です。
触ることでITに対する抵抗感をなくす必要があるからです。
紙でしか業務がまわせない人は、ITを使いこなすことで得られる効果を実感してことがないから、紙にこだわるのでしょう。
歴史的に一度鉄道や車を体験したら馬車の利用がなくなったように、ITを使わないことが馬鹿らしくなります。
そして自分のビジネスへの適用を日々考えることです。
自分事として考えることで、よりITを身近に感じることができますし、最高の思考訓練となります。
私自身、自分のビジネスにこれらのテクノロジーを組み入れて面白いことができないか?と考え続けています。
ただのコンサルタントから、より自分らしく変化・成長するための鍵かもしれないと思いつつ、ある日、面白いアイデアと出会うのを楽しみにしています。
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【編集後記】
明後日、ハーフマラソンのレースなのですが、
今週、1度も走れてません。。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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