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オフショアの利用には「期限」がある

一昨日の日経新聞に、なくなる「世界の工場」という記事が書かれていました。
私はなくなるのは工場だけではないと考えています。
IT関連で言えば、「オフショア」もなくなっていく(正確には利用できなくなっていく)ことが分かっています。

 

工場のあり方が変わりつつある

日本から出て行った工場が中国から、別の国へ、そしてまた別の国へ。
次々と賃金の安い国に移動し続けていた「渡り鳥」のような工場に、終止符が打たれることが、この記事では書かれています。

各国が発展するにしたがって、日本との賃金格差はなくなっていく。
日本が高度経済成長期のような成長をしない以上、これはもう、避けられない事実です。
ドラッカー的に言えば、「既に起こった未来」と言えるでしょう。

そして工場で作ったものを販売する国に輸出するにも、コストが掛かります。
お金だけでなく、時間を含めたコストです。

 

オフショアも工場と同じ構図で変わっていく

ここまで読めば、もうお分かりでしょう。
賃金格差を活かしたオフショアにも、もう終わりが見えてきているのです。

どれだけ時間がかかるのか?は分かりません。
工場のようにモノを輸送するコストは掛かりませんから、変化のスピードも異なるでしょう。
ただ、それでもコミュニケーションコストやマネジメントコストは掛かります。

単なる賃金格差を活かした人材活用。
そういう意味でのオフショアは、そう長く続くものではない。
そのような前提を持って、組織や業務を設計していく必要があります。

 

オフショアの目的が変わっていく

今、日本ではエンジニア不足が叫ばれておりますが、「本当に不足しているのか?」と私は疑問を持っています。
それと同時に大きく2つの問題を危惧しています。

  • 単にエンジニアを無駄使いする仕事が多いだけなのでは?
    どこかの個人番号カードのシステムとか、どこかの大きな銀行のシステムとか。
    システム以前の問題のように思います。
  • エンジニアのスキルセットが不足しすぎ
    業務設計からアーキテクチャ設計、コーディングまでできる人が少なすぎる。
    規模の小さなプロジェクト経験が少なく、大規模プロジェクトのなかで兵隊として使われている人が多いのでシステムの目的すら把握していないケースが多いと感じています。
    皆、部分的な業務しかできないから、全体視点を持ってプロジェクトが運営されない。
    分業が多いから、その分、コミュニケーションコストが掛かってしまうのです。

この辺りを考慮に入れつつ、オフショアの目的は変わっていくと思います。
高いスキルをもった人材をオフショアで活用するようなケースです。
安いから・人手不足だから使うのではなく、高いスキルを拝借するために使うのです。

例えば、私が支援している会社では、人工知能やデータ解析に関する博士号を持ったエンジニアが、様々な企業のプロジェクトに駆り出されています。
別の支援先では、セキュリティ系のエンジニア不足で頭を抱えています。
そんなときにオフショアを上手く活用する。そんなイメージです。

今、オフショアを活用しながら、何とか人材不足を工面している会社は、そろそろ次のステップを考えるときに来ている、と言えるでしょう。

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【編集後記】
今日は家族揃って早朝ランニング。そのままスイムレッスンでした。

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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