大企業を中心に、力のある中間層が抜け出している状況が見えてきています。
なぜ中間層が抜けるのか?そして世の中がどう変化しているのかを考えてみました。
力のある中間層が居なくなる理由と、企業に与えるインパクト
私自身が独立しているせいもあるでしょうが、
大企業・大組織の中間層が独立・起業・転職する例が目立っています。
力のある人ほど、より自分らしく働こうとしている。
立場や報酬云々ではなく、自分がどうしてもやりたいことに挑戦したい。
自分ならできるし、その方が楽しい。
そのように感じていることが、組織を離れる理由のように感じています。
(決して私が力があると言っているのではなく、一般的な傾向のお話です。。)
それによって起きていることは、組織の体幹からの痩せ細りです。
ただでさえ日本の高齢化が進んでいるのに、
ちょうど働き盛りで活躍している中間層が抜けることによって、
単純にパフォーマンスが落ちてしまう。
そして高齢者と若手の間のハブになっていた中間層が減ることで、
若手とのコミュニケーションも上手くできなくなってしまうのです。
人材の流動性が増すとどうなるのか?
統計的に見ても、人材の流動性は確実に増しています。
3年位で会社を変わっていくアメリカ西海岸などと比べると、
日本はまだまだ人材の流動性は低いですが、少しずつそちら側に近づいているのです。
そうなると企業は人材を育成するために予算を避けなくなります。
今、大企業では新卒を入社前からトレーニングし、入社後も3ヶ月・半年と研修させるのが一般的です。
しかし、もしそのほとんどが3年で辞めてしまったら。
そんな教育予算はかけられなくなるでしょう。
企業の方針は変化し、人を育てるのではなく、既にできる人を採用する方向に舵が切られるようになります。
研修会社にしてみると、恐ろしい変化ですね。。
自分自身に投資できない人が職に就けなくなる
今度は働く人の側から見てみます。
企業が即戦力を採用する方向になると、即戦力がなければ採用されません。
「この人は伸びしろがある。可能性を開いていこう」
という形で採用されてきた人は、今後は採用されなくなるのです。
企業が提供する研修や実務だけにスキルアップを依存してきた人は、
今後は間違いなく苦しくなっていきます。
自らキャリアプランを立て、どんな能力を伸ばすのかを決め、自分自身に投資する。
収入の何割かを、ちゃんと投資に充てる人が生き残っていくようになるでしょう。
そういう危機感があるから、以前にこんなことを考えたのです。
https://biz-it-base.com/?p=5808
ただでさえ、勉強もせずにダラダラと過ごしてしまった負債の多い人生ですので。。
中間層を中心に(さらに言えば若者も)、人材の流動性が高まっているのは事実でしょう。
組織は砂時計のように中間が痩せ細っていきます。
そして、同じく砂時計のように、残り時間も多くは残されていないように感じます。
この状況を前にして、企業側・働く側がどのように変化適応していくのか?
という問いが双方に突きつけられているように感じます。
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【編集後記】
中小企業診断士2次筆記試験の結果が発表されました。
突破した人は842人、例年より少ないです。
受験者数に対する割合は19.2%。この点は例年程度でした。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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