私は何か新しいことを身につけるときに
大切にしている方法があります。
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最初は考えて身につけるものの、
できる限り早く、「考えない」フェーズに
移ることです。
はじめてランニングを教わったとき、
ランニングに必要な動きづくりを
徹底させられました。
例えば、足の裏全体でしっかりと地面を踏む動き。
はじめて教わって以来、
今まで、何千、何万回やってきたのか分かりません。
1日20回でも、3年間やれば2万回以上ですから。
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でも、実際に走るときは、この動きのことを考えません。
それよりは、足の裏全体で地面を踏み込めているのか?
感じることを優先しています。
余計なことを考えると、本当はもっと大切な感じるための
感覚が損なわれてしまうからです。
ゴルフをはじめて習うときも、
「まずは大きく振ってみましょう!」
くらいに教わるはずです。
「肘は曲げるな」
「腰をしっかり回転させて」
「グリップはこうで」
・・
なんて言われたら、考えすぎてクラブを振れなくなるでしょう。
それと同じです。
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実はコンサルティングも同じだと思っています。
慣れない「型」を身につけるとき、
最初の何回かは考えてしまうでしょう。
しかし、次第に考えるよりも感じることを優先していく。
考えるのは、顧客とのセッションが終わった後で良いのです。
私は顧客の表情や声・呼吸を感じることを優先しています。
時によって、顧客が発している言葉そのものよりも、
大事なメッセージが現れるからです。
とは言え、まだまだ表面的な言葉が気になってしまいますので、
トレーニングしつつ、意識しなくてもできる状態を
目指していきたいと思います。