IT・システム関連

外部環境に目を向けてみると・・

昨日は、ITにおける調査・コンサルティング企業であるITRが主催する
「IT Trend 2016」に参加してきました。

会社に勤めていた頃は、この手のイベントに頻繁に参加できていたので、
自然と世の中の動きを把握しやすかったのですが、今はそうもいきません。
目を鍛えるために、昨年に続いて、このイベントに参加したのです。

今日は主にIT企業経営者、IT関係者に向けて記事を書きます。

 

世の中の変化を、どれだけ大きな視点でとらえられるか

企業経営者にとっては、「外部環境」という言葉の定義が変わってきているのではないか?
それが今回得た、一番の収穫です。

以前は政治や他国の動きなどを気にするのは、一部のグローバル企業・大企業だけだったでしょう。
しかし、今は地球規模の変化を、中小企業や、より小さな企業・事業主も意識しなければならないのでは?と感じたのでした。

その理由は、資本主義の終わりが見えてきているからです。
大量生産・大量消費が終わりつつあるのは、先進国に住む私たちにとっては明白でしょう。
それでも、今の私たちは日々、大量に何かを消費して生きています。

ただ、少しずつ、でも確実に、私たちの経済は変わりつつあります。
UberやAirbnbに代表されるシェアリングエコノミー。
運転手と、移動したい人。
空き家を貸したい人と、借りたい人。

そういうシンプルな構図は、あくまでも始まりに過ぎません。
これからより複雑な構図が私たちの経済を変えていきます。

UberやAirbnbは既に次の手を打ち始めていますし、
あるいは、詳細には触れませんが、クックパッドなどもその一例です。

 

成功するビジネスモデルが変わる

経営資源が「人・モノ・カネ・情報」と言われて久しいですが、この比重は明らかに変わってきました。

以前は大規模工場のようなモノを持っている企業、
そういう大資本(カネ)を持つ企業が、強い企業とされていました。

「人」が重要なのは、言わずもがなで、この点はずっと変わらないでしょう。
しかし、モノとカネの比重は減り、「情報」を扱うことが、ビジネスの根幹となってきました。

ビジネスのためにITを使うのではなく、既にビジネスとITは一体化してきている。
つまり成功するビジネスモデルも変わってきている、ということです。

 

IT企業はどの戦場で戦うのか?

企業で使われるアプリケーションは、その用途ごとに明らかに要件が変わってきました。

会計や人事などのシステムは、データに間違いがないこと。
データの一貫性・正確さや堅牢性が重視されます。
一方で、古くからあるシステムですから、コスト削減の対象となりやすいシステムです。
ウォーターフォールで開発されることがほとんどでしょう。

次にSFAやCRM、POS、あるいは生産管理システムなどは、
事業の変化に応じて、素早いデリバリが求められるようになるのではないでしょうか。

最後に事業部門が率先して開発する新しいビジネスを作るためのシステムは、
DevOpsによるアジリティが最優先されるでしょう。
aPaaSを基盤として、必要に応じて別システムとAPI連携したシステム作りが中心になりそうです。
この分野では、利用されるテクノロジーも先進性の高いものが多くなります。

求められる技術スキルも、プロジェクト運営スキルも、全く異なるのです。
3つのグループのうち、どこを主戦場として戦うのか?
それだけで顧客も、競合も大きく変わってきます。

まずは世の中の大きな外部環境変化をとらえ、
その上で、自社をどのように位置づけるのか?
ますます判断が難しく、にもかかわらず、素早い舵取りが求められるようになった、と感じています。

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【編集後記】
久しぶりに1日中IT用語を聞きまくったら、かなり疲れました(^_^;

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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