セミナー主催の段取りについて、全3回で書いてきました。
段取り自体は終わりましたが、実はもっと大切なことがありますので、
締めくくりとして、記事をお届けします。
予定調和のプレゼンテーションで良いのか?
中小企業診断士の勉強会などに行くと、セミナーの形式にずいぶんこだわっているなぁ~と感じます。
- 「え~」「あ~」は極力言わないように
- 時間はオーバーしないよう、絶妙な時間管理術を身につけよう
- スライドはこういう感じにつくると良い
などなど。
全て大切なことだと思うのですが、これら勉強会で学ぶ内容には「暗黙の前提条件」があるように感じます。
公的機関や企業などから講師としてお招きいただくことが前提になっているように思うのです。
こういう形で呼んでいただいた場合は、しっかりした講師を呼びたいと担当者は思うでしょう。
だからプレゼンの話し方も上手な方が良いですし、絶妙な時間管理術も必要です。
ただ、私がこれまでに参加したセミナーで、本当に「人生を変えるほどのインパクト」を受けたものは、
(数は数えるほどしかありませんが)
必ずしも上記の条件を満たしていませんでした。
そもそもスライドは無いものがほとんどでした。
スライドがあるということは、話の流れが予め決まっているということ。
それよりも、参加者の反応を見ながら臨機応変に話を変えていく方が、
参加者にとってメリットがあるのではないでしょうか。
私の場合、「人生を変えるインパクト」を受けたセミナーは、実はこちらの形式がほとんどです。
せっかくセミナーを主催するのであれば、自分が良いと思う形式を徹底してみてはいかがでしょうか。
私の場合は、お坊さんの説教を聴くがごとく、予定調和ではないセミナーを目指したいです。
もちろん、初めてセミナー主催するときや、外部講師としてお招きいただくときは、
不安をなくすためにも予定調和にしておくことをオススメします。
なお、予定調和を目指さないということは、自分のなかにどんな角度から質問されても答えられるほどの
重厚な知恵・知識・経験が必要になります。
傍から見ると放談に見えるセミナーは、講師に圧倒的な自信がないと実現できないものですね。
セミナーのゴールは?
ところで、セミナーの形式にこだわってしまう理由は何でしょうか?
公的機関や企業から「呼んでもらう」ためには、その担当者に気に入られる必要があるからです。
だからついつい、参加者のことではなく、担当者に気に入られるための形式論が先立ってしまうのでしょう。
自分でセミナーを主催するなら、そんなことは気にする必要はありません。
大切なのは、参加者(=受講者)の成功を願うことです。
- このセミナーで得ていただきたいものは何か?
- このセミナー終了後には、どんな気持ちになっていただきたいか?
- このセミナーをどのように活かして欲しいのか?
そんなセミナーのゴールを描き、強く思い続けたいものです。
参加者の成功を願うことなく、顧客の前に立ってしまうから、
「上手く話せなかったらどうしよう」
というように、自分自身に意識が向いてしまうのです。
常に参加者の成功に意識が向いていれば、意識は自然と自分ではなく顧客に向かいます。
「今のところ、ちゃんと分かってくれたかな?」
「もう1度、違う角度から説明してみよう」
「ここは分かっているみたいだから、サラッと飛ばそう」
というように。
もちろんセミナーはビジネスとして行うものですが、
自分自身のビジネスの前に、顧客の成功を願うこと。
これが徹底されていれば、自然と自分のビジネスも成功するのでは、と考えています。
私自身、まだまだできていないことだらけです。
自戒を込めて記事にしてみました。
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【編集後記】
今週から仕事のペースを変えていこうと思います。
ちょっと工夫をしてみようかと。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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