昨晩、第4回となったドラッカー読書勉強会を行いました。
毎度のことながら、分かりやすく・刺激的な学びを得られました!
第4回の範囲は、『マネジメント エッセンシャル版』の以下の2章でした。
第4章 社会的責任
第5章 マネジャー
社会的責任は簡単ではなく重い
第4章は社会的責任について。
1970年代に書かれた本にも関わらず、とてつもなく鋭い指摘がされています。
現代のCSR部門が提唱するようなことではなく、
もっと本質的なことを聴かれるのです。
例えば、「こう作れば、絶対に売れる」と分かっている広告の型があったとします。
その型を使って商品を売りまくることが、本当にその事業のミッションやビジョンに合っているのか?
売りまくることが、品質の低下につながることが分かっていたとして。
数字に追われた営業が、強引に売りさばくことは、正しいことなのでしょうか?
この営業は、今期の数字を達成できなければ、減給されることが分かっていたとして。
ドラッカーの言葉を聴きつつ、このようなケースを元に
「自分だったらどうするか?」を考えることになりました。
単に社会貢献したり、ボランティアしたからと言って、CSRはオッケーというような軽い話ではありません。
法に触れるような悪いことを避けるだけでもありません。
倫理観を問われる、そして必ずしも正解はない、一人ひとりに重たい課題でした。
真摯さ=一貫性
この社会的責任を議論していたときに出てきたのが、「真摯さ」という言葉。
ドラッカーの著書には、マネジメントに対する「真摯さ」を強く求める表現が良く出てきます。
この真摯さというのが最初は良く分からなかったのですが、
原書では「integrity」という単語が使われているそうです。
これは一貫性というような意味合いを持っているとのこと。
自分の行動は、組織のビジョンやミッションと一貫しているか?
上司や株主に対する姿勢と、部下、あるいは顧客に対する姿勢には一貫性があるか?
このように捉えると、真摯さというもののイメージが具体的に分かってきました。
そう簡単に身につけられるものでもない、ということを含めて。
知識労働者は真摯なマネジメントを求めている
なぜドラッカーがマネジメントに対して真摯さを強く求めるのか?
それは知識労働者が増えているからです。
私たち知識労働者は組織やマネジャーに対し真摯さを求めます。
生活のため、お金のために働くこともありますが、
それ以上に、自分の仕事の結果がどのように社会に貢献しているのかを知りたいし、
自分の仕事の成果を知りたいのです。
だからこそ、それに応えるマネジメントが必要で、
そこには真摯さ(=一貫性)を持ったマネジャーが必要となるのです。
「知識労働者」「真摯さ」というようなドラッカーの著書に良く出てくる言葉の
本当の意味や、そのつながりが、回を増すごとに見えるようになってきました。
次回の日程はまだ決まっておりませんが、楽しみです。
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【編集後記】
今日は終日セミナーに参加。
間違って書いた記事を消してしまったので、昼休みに必死に書いてます(^_^;
夜は友人の結婚パーティーに行ってきます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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