中小企業診断士

中小企業診断士を取った理由と職業をデータから見る

2016年1月12日、日本経済新聞社及び日経HRの共同調査発表で、
「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格」の1位に中小企業診断士が選ばれました。
2014年の順位は3位、2015年の6位とのことで、この数年、高い位置に安定している資格です。

では、実際に取得した人たちは、どのような理由で資格を習得し、
どんな人たちなのでしょうか?
公表されているデータから見てみましょう。

中小企業診断協会が、2005年、2011年、2016年に、
都道府県協会に所属する会員中小企業診断士を対象に実施したアンケート結果を実施しており、
そのデータが公表されています。

リンクはこちらです。
「データで見る中小企業診断士」 (2005年版2011年版2016年版

 

資格取得の動機は、大きな変化なし

中小企業診断士を取得しようと思った動機について、年度別の変化を探りました。

動機(データ上記より作成)

2005年のみ、複数回答OKになっているので、データを補正しました。
すると、「経営全般の勉強等自己啓発、スキルアップを図ることができるから」という理由が常に1位で、
割合も30%弱でほとんど変わりません。

2位~5位については、

  • 中小企業の経営診断・支援等に従事したいと思ったから(17.7%~19.9%)
  • 業務遂行上中小企業診断士の資格が活用できるから(13.7%~15.4%)
  • 経営コンサルタントとして独立したいと思ったから(14.7%~15.6%)
  • 定年後に資格を活用したいと思ったから(11.5%~11.9%)

という理由が並びますが、こちらもほとんど変化はありません。

自己啓発・スキルアップがダントツ1位をキープしていますが、
「真面目で勉強熱心」という、私がこれまでお会いしてきた中小企業診断士の方々の
イメージと一致します。
(すみません、私はそんなに勉強熱心とは言えませんが。。)

 

中小企業診断士取得者の職業

続いて、資格保有者の職業についてです。

職業

 

(上記データより作成)

こちらは少し変化が見られます。
コンサルティング会社勤務はあまり変化していないのですが、独立してコンサルタントとして働いている人の割合が増えています。
結果として、コンサルとして飯を食べている人の割合が増えています。
ちなみにプロコンという言葉は一般的ではないと思うのですが、プロのコンサルタントです。
逆に、公務員から民間企業など、何らかの組織で働いている人の割合が減ってきています。

なお、このアンケートは、冒頭に書いていますように、中小企業診断士協会の会員に対して行っているものです。
そのため、ある程度、偏りがあることは念頭に置いた上で、読み取る方が良いでしょう。

協会に属していると仕事を取れることがあるので、プロコンは属していることにメリットがあります。
一方、会社員ですと、研究会に出るなど、向上心の強い方以外は、所属するメリットがあまりありません。
そのため、プロコンの割合が多くなっているとも考えられます。

このデータは、他にも面白いものがたくさん取られています。
眺めているだけで、中小企業診断士への興味が沸いてくるかもしれません。

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【編集後記】
今日は顧客に知人を紹介。
新しいビジネス創造に貢献できそうで、楽しみです!

今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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