水曜日にアジャイル開発の話を聴いてから、そこでの気付きを記事にしてきました。
https://biz-it-base.com/?p=5616
https://biz-it-base.com/?p=5620
https://biz-it-base.com/?p=5629
まだまだ書きたいことはあるのですが、今日の記事で最後にします。
最後のテーマは、「手法を身につける前に、思考を学ぶ」ことです。
アジャイル開発をできないという人は「手法やツール」から入ってしまう
今までウォーターホールで開発してきた経験が長い人ほど、
アジャイル開発のやり方を聞くと、反発したり、できない理由を挙げるそうです。
しかし、講師の戸田さんのお話しを聴いていて感じたのは、
表面的なやり方、つまり手法だったり、利用するツールから入ろうとするからです。
例えば、アジャイルでは有名なペアプログラミング。
2人1組になり、1人がプログラムを書き、もう1人がそれを横から見るやり方です。
「そんなやり方したら、生産性が半分になる」
という指摘や主張がされるそうです。
しかし、それは始めたばかりのことであって、長い目で見ると生産性はあがっていくとのこと。
「人に見られている」という緊張感が働くため、集中力が上がったり、
誰にでも理解しやすいコードを書こうとする意識が働くようです。
「適当なコードは書けない(=良いコードを書こうと工夫する)」
「集中するからすごく疲れる(=残業なんて絶対できない)」
というのが、実践者の声です。
表面的な手法やツールから入ろうとして、何も実践せずにできない理由を挙げるのは、
本当にもったいないと思います。
まず思考から入ろう
前の記事でも書きましたが、アジャイル開発が生まれた経緯は、
- トヨタを中心とする日本製造業が低コスト・高品質で成長した理由を、経営学者の野中郁次郎さんが論文にまとめた
- その論文がソフトウェア開発に応用されて、アジャイル開発が生まれた
という流れです。この流れは下記の記事で紹介した本にも書かれています。
https://biz-it-base.com/?p=1838
日本製造業は、ベルトコンベア・単能工による大量生産の時代から、
セル生産・多能工による多品種生産に変わっていきました。
それによってチーム運営(組織運営)のやり方も大きく変わりました。
その背景を知ると、単能工(1人1役)のウォーターホールと、多能工のアジャイル、という比較ができるようになります。
こうした背景やアジャイル開発に組み込まれた思考が大事なのだと思います。
よって、ペアプログラミングやイテレーション/スプリントというアジャイル開発で有名な言葉は、
あくまでも手法であって、アジャイルの本質ではないことが分かります。
アジャイル開発の思考を知ることで、表面的なことに振りまわされず、
色々なシーンに、その思考を適用することができるようになります。
何事も表面的なことに振りまわされず、まずはその基本となる思考を理解したいですね。
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【編集後記】
昨日はご近所家族と横浜DeNAベイスターズのファンフェスティバルに行ってきました。
プロ野球のこういうイベントに参加したのは初めてでしたが、
お祭りのようで、楽しかったです。
(途中で2時間ほど抜け出して、カフェで仕事のWebミーティングでしたが)
帰りはご近所パパと一緒に、横浜スタジアムから自宅までランニングでした。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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