独立してから、今でも名乗るときに物足りなさを感じることがあります。
会社員時代、訪問時や名刺交換時には、「なんとか(会社名)の渋屋です。」と名乗っていました。
今は「渋屋です。」と名前だけで名乗っています。
10数年も言いまわしていた言葉が変わることで、何となく違和感を感じているのです。
それは同時に、肩書きを失った不安であると感じることもあります。
独立してフリーランスになるはじめの一歩は、肩書きを喪失すること
会社員から独立する場合、会社員時代が長ければ長いほど、
肩書きを喪失することに対する不安が強くなるのではないでしょうか。
私の場合、一部上場企業に管理職を9年間、やらせてもらっていました。
業界内で活動していると、どこに行ってもそれなりに名前が通っている会社ですから、
居心地が悪い思いをしたことは、あまりありません。
独立してフリーランスになると、当然ながら、そんな隠れ蓑(みの)はなくなります。
会社の看板はなくなりますし、役職もなくなり、素の自分が現れるのです。
看板でもなく、役職でもない。
顧客やパートナーが私を信頼する要素が変わってきます。
それは、自分がつむぐ言葉だったり、提案だったり、作り出すアウトプットだったり。
あるいは自分の表情・姿勢だったりするかもしれません。
独立する前からアタマでは分かっていたのですが、
肩書きを失う不安と、今でも戦っていると言えます。
自分を見つめなおすキッカケに
素の自分が現れてくると、自分を見つめざるをえません。
- 信頼してもらうためにはどうすれば良いか?
- 自分が貢献できるところは、どの辺にありそうか?
- 自分が関係を築きたい顧客はどのような人か?
- やりたい仕事と、そうでない仕事の違いは?
このようなことを、日々、考えています。
そうやって少しずつ、自分の姿が見えてきて、
自分の強みだったり、やりたい仕事や一緒に仕事をしたい人の像などが
見えてくるのだと思います。
そう考えると、会社の看板と役職という蓑がなくなったというのは、
長い目で見て、自分のためになった、と思えるのです。
もちろん、会社に勤めながらも個の力を発揮している人も多いと思います。
特に営業系の方はそうかもしれません。
私の場合は、独立するまで自分という個を前面に押し出す機会が
あまりなかったですし、作ろうともしていなかったのです。
自分という肩書きを手に入れるために
これまでの肩書きは失いましたが、今度は自分という肩書きを手に入れたいと思っています。
世の中に私は1人しかいません。
でも、その1人が高い市場価値を持てるか?は別問題です。
「渋屋」という肩書きを価値あるものにするか、そうでないかは私次第ですね。
中小企業診断士とか、ITコンサルとか、そういう肩書きを名乗るのではなく、
自分の名前を正々堂々と名乗れるようにしていきたいと思います。
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【編集後記】
昨日は初めてお会いする顧客との面談でした。
成長している会社ですが、その裏で社長が大変な努力をされていることを感じました。
しっかり貢献できるよう、準備していきます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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