一部の先進的な大企業を除き、多くの大企業のシステム、
そしてシステムを利用して行われる業務の流れは、
既に「3周遅れ」になったと感じています。
加速度的にITを「普通に」使っている中小企業との差が開いていると実感しています。
特に先進的ではない、社長のITリテラシーが高めの中小企業と比較しながら、
3周遅れになっていることを確認してみましょう。
クライアントサーバー時代のアプリケーション発想
まず1周目。未だにクライアントサーバー時代のアプリケーションの発想から抜け出ていません。
世の中の多くのアプリケーションはWeb化しています。
それによってネットにさえつながれば、どんな端末からでもアプリケーションを利用できる
時代になっています。
しかし、クラサバの発想から抜け出ないとネットワーク構成やセキュリティの考え方など
企業システムのアーキテクチャそのものが時代から取り残されていきます。
かつてAccessを使っていた中小企業がFileMakerに乗り換え、
それすらも捨ててクラウドのkintoneに移行しているにも関わらず、
大企業のシステム担当者の発想の多くは、Access以前の時代に取り残されています。
クラウドを使えない
2周目。クラウドを使うことができません。
クラウドが便利なのは聞いたことがある。
でも何だか良く分からないし、外にデータを置くのは怖い。
大企業は元々データセンターを活用している会社も多いため、
データの保管場所は物理的には安全であることが多いです。
だから余計に得体の知れないクラウドの利用に二の足を踏んでしまうのでしょう。
https://biz-it-base.com/?p=5462
https://biz-it-base.com/?p=5465
現在、中小企業は当たり前のようにクラウドを活用しています。
端末が変わっても自由に利用できる利便性を感じ、
端末側にはデータやアプリケーションを入れずに軽い運用を実現しています。
法廷停電などもあるオフィスビルなどに比べて、クラウドの方がよほど安心感がある。
何よりイニシャルコストが低いことが、中小経営者に対するハードルを下げています。
データを活用できない
3周目。データを活用できていません。
大企業では、何かのデータを集めるのに苦労することが多いです。
社員データは人事部所轄だし、オフィスデータは総務部。
プロジェクトごとの稼動時間は、そのプロジェクトで管理。
というように、データの管理主管が多くの部門に分散しているからです。
そんな大企業の苦労など知るよしもなく、中小経営者はクラウドに溜まったデータを
分析し、既に活用しています。
工場の各工程における数値を収集・分析して、生産管理に活かしている会社。
目標として設定した数値を読み取り、日々の経営活動に反映させている会社。
特別先進的な企業ではなく、経営者が少しITに強いだけで、
中小企業は、既にこの段階に来ています。
これ以上、遅れをとらないよう、大企業にはもう少し頑張って欲しいです。
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【編集後記】
今朝は4時前に起きてスライドづくり。
明日の夜にセミナーをするのですが、まだまだ資料ができていないのです。。
でも、集中したので半分くらいはつくれました。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!
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