おはようございます。渋屋です。
昨日から東北へ旅行に来ています。
今日も昨日の記事(情報システム部門が変わる簡単な方法)に引き続き、
情報システム部門に関してです。
システムでなく、その先の業務を見ているか
昨日も書きましたが、新システムを導入することになったとき、
情報システム部門は、そのシステムに対する要件(仕様)を聴くことに
夢中になりがちです。
何のために作られるシステムなのかよりも、
- どのようにデータベースを設計するのか?
- どのようなユーザーインターフェースにするのか?
- どんなサーバやストレージが必要になるのか?
そういうことのほうが気になってしまうのです。
業務のゴールをどこに設定するか
私が数多く見てきた情報システム担当の方。
そのゴールの多くは「問題なくシステムを設計・導入させること」でした。
システム導入プロジェクトを、いかに失敗しないか、と言い換えても良いかもしれません。
しかし、私はそのようなゴール設計は、そろそろ限界に近付いているのではないか?
と思っています。
業績の向上に貢献しないからです。
情報システムが業績の向上や効率化を目的に導入される以上、
情シス部門の方のゴールも、やはりそこに設定すべきなのではないでしょうか。
まずは業務そのものを知るところから
情シス部門の方の多くは、システムを知っていても、業務を知らないことが多くあります。
例えば、人事システム導入のプロジェクトに関わっていたのに、
人事の業務について深く知ろうとしないのです。
会計システムの導入に関わっていたはずなのに、
財務・経理部門の業務そのものには、あまり深入りしないのです。
もちろん、各システムを依頼してくる部門(上記の人事や財務・経理のように)業務の
専門家になることは容易ではありません。
しかし、システムを作るということは、データ設計・業務プロセスの流れなど、
非常に細かいところまで突っ込んで知ることができます。
業務そのものを知ろうとする意識さえあれば、概要を理解することはできるはずです。
そして、業務が分かってくれば、本来の利用部門のニーズも見えてきます。
表面的な言葉による要件定義ではなく、
利用部門の業務そのものを知ることによる要件定義。
そんなことができるようになれば、
今までよりシステム導入プロジェクトが大きく変わるように思います。
あなたの会社では、どのように要件定義をしていますか?
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【編集後記】
今日も東北で遊びつつ、夜は東京に戻ります。
短い旅行ですが、楽しみます。
今日も素晴らしい1日になります。感謝!!